【マレーシア観光決定版】高校生が旅したクアラルンプール・マラッカ3泊4日モデルコース!歴史と文化を巡るエモ旅紀行

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取材:2014年11月

東南アジアの熱気が,肌にまとわりつく。
2014年11月。雨季の真っ只中にあるマレーシアの地を,当時高校生であった私は踏みしめていた。

近代的な高層ビルが林立する一方で,数百年におよぶ植民地時代の歴史が色濃く残る街並み。多民族が共生するこの国は,初めての海外旅行としては少し刺激が強く,そしてあまりにも魅力的であった。

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高校生という多感な時期に私が巡った,クアラルンプール(KL)と世界遺産の街・マラッカの旅路を,歴史的背景や旅のヒントを交えて綴る。

初日:雨のクアラルンプール。信仰の静寂と,歴史の重みに触れる

マレーシア国立モスク(Masjid Negara)

旅の始まりは,激しいスコールとともに訪れた。空を覆う灰色の雲から,容赦なく大粒の雨が降り注ぐ。最初に訪れたのは,マレーシアのイスラム教の総本山である「マレーシア国立モスク(マスジッド・ネガラ)」である。

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1965年に建てられたこのモスクは,伝統的なドーム型ではなく,折りたたんだ傘のような独特の青い星型屋根を持つ。近代建築の粋を集めたその佇まいは,独立を果たした若き国家の誇りを象徴しているかのようであった。

一歩足を踏み入れれば,そこは外の豪雨が嘘のような静寂に包まれていた。大理石の床はひんやりと冷たく,幾何学模様のステンドグラスから差し込む淡い光が,祈りを捧げる人々の影を優しく床に落としていた。宗教というものの厳かさを,高校生の私は肌で理解した。

国立記念碑(Tugu Negara)

モスクを後にし,次に向かったのは「国立記念碑(トゥグ・ネガラ)」である。雨は依然として止む気配を見せず,ずぶ濡れになりながら緑豊かな公園を進んだ。

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そこにそびえ立つのは,マレーシア独立や第二次世界大戦,そして共産主義ゲリラとの戦い(マラヤ危機)で命を落とした兵士たちを追悼する,ブロンズ製の巨大な戦士像である。国旗を掲げ,傷ついた戦友を支えながら進む戦士たちの姿は,迫真のリアリティを持って迫ってくる。

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激しい雨の音だけが響く中,この国が歩んできた決して平坦ではない歴史の重みが,胸に深く突き刺さるのを感じた。

翌日:晴れ間のクアラルンプール。モノレールと地下鉄で巡る光の街

Imbi駅からCentral Marketへ

翌朝,目を覚ますと空は一転して,眩しいほどの青空が広がっていた。雨季の天気は実によく変わる。折りたたみ傘は,この旅の必須相棒であった。

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この日は,公共交通機関を駆使した都市散策である。まずは「Imbi(インビ)駅」から,高架を走るモノレールへと乗り込んだ。車窓から眺めるクアラルンプールの街並みは,昨日とは打って変わって活気に満ち溢れ,建設中のビル群が未来への躍動感を示していた。

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目的地は,パステルブルーの外壁が可愛らしい「セントラルマーケット(Central Market)」である。1888年に英国統治下の公設市場として建てられたこの場所は,現在ではマレー系、中国系、インド系のお土産や民芸品がひしめき合う,一大カルチャーパビリオンとなっていた。

館内に足を踏み入れると,スパイスの香りと色鮮やかなバティック(ろうけつ染め)の布地が視界を埋め尽くす。多民族国家としてのマレーシアのエネルギーが,凝縮されたような空間であった。

地下鉄でKLCCへ。見上げるペトロナス・ツインタワー

セントラルマーケットで買い物を楽しんだ後,地下鉄(LRT)へと飛び乗り,「KLCC駅」へと移動した。地上へ出ると,南国の強烈な太陽が照りつけていた。

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目の前に現れたのは,クアラルンプールの象徴「ペトロナス・ツインタワー」である。足元に広がるKLCC公園の青々とした芝生に腰を下ろし,その巨大な建築物を見上げる。

高さ452メートル。ステンレスとガラスで覆われた88階建ての双子塔は,太陽の光を浴びて,まるで巨大な水晶のように銀色に輝いていた。2014年当時,これほどまでに圧倒的な未来都市の景色を,私は見たことがなかった。歴史ある伝統と,急進的な近代化。その両極端な魅力が同居していることこそが,クアラルンプールという街の真髄なのであろう。

最終日:歴史の街マラッカへ。赤錆色の古都に刻まれた記憶

クアラルンプールから南へ高速バスを走らせること約2時間。私は世界遺産の古都「マラッカ」にいた。空は再び厚い雲に覆われ,時折細かい雨がしとしとと降る,ノスタルジックな天候であった。

マラッカは,15世紀のマラッカ王国時代から,東西交易の要衝として栄えた港町である。それゆえに,ポルトガル、オランダ、イギリスといったヨーロッパの大国に翻弄され続けた苦難の歴史を持つ。

オランダ広場とキリスト教会(Christ Church Melaka)

マラッカの街の中心に位置する「オランダ広場」に降り立つと,そこはまるでおとぎ話の世界,あるいは異国の中に埋没した欧州の一角であった。建物全体が鮮やかなサーモンピンク(赤錆色)に彩られている。

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中でも目を引くのが,1753年にオランダの植民地支配下で建てられた「キリスト教会(Christ Church Melaka)」である。煉瓦造りの素朴ながらも重厚な教会は,かつてこの地を支配した者たちの権力を今に伝えている。付近には,きらびやかに装飾された観光三輪車「トライショー」が、大音量で音楽を流しながら走り去っていく。その文化のチャンプルー(混ざり合い)が面白い。

セントポール教会(Gereja St. Paul)の丘

オランダ広場から緩やかな丘を登っていくと,そこには「セントポール教会」の廃墟が静かに佇んでいた。1521年にポルトガル人によって建てられた,東南アジア最古のカトリック教会である。

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オランダとの戦争によって屋根は崩落し,現在は石壁だけが残されている。堂内には,かつてここに埋葬されたポルトガル貴族や宣教師たちの巨大な墓碑が,壁に立てかけられていた。あのフランシスコ・ザビエルの遺体が一時的に安置されていた場所としても知られている。

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朽ち果てたレンガの隙間から,歴史の無常さが漂う。丘の上から見下ろすマラッカ海峡は,曇り空の下で鈍く光っていた。かつて多くの交易船が行き交い,富と血が流れた海。高校生の私には,その海の広さが,そのまま世界の歴史の深さのように思えたのであった。

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旅を終えて:初めてのマレーシアが教えてくれたこと

マレーシアの旅は,天候のように目まぐるしく変化する発見の連続であった。雨に濡れたモスクの静寂,太陽に輝くツインタワーの未来感,そして曇り空に沈むマラッカの歴史。

この国は,異なる民族,異なる宗教,そして重層的な歴史をすべて包み込み,力強く前へと進んでいる。初めての海外旅行でこの地に触れた経験は,私の視野を大きく広げることとなった。

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もし,あなたが「次の旅先」を迷っているならば,ぜひマレーシアをおすすめしたい。そこには,あなたの五感を揺さぶる,忘れられない景色が待っているはずである。

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