訪問:2013年7月
大地に刻まれた星の記憶:五稜郭公園と五稜郭タワーが放つ幕末のロマン
北海道・函館の地に,美しくも壮大な五芒星を描く西洋式城郭がある。「五稜郭公園」である。幕末の1864年(元治元年),徳川幕府が開港場となった箱館の防備と蝦夷地統治の拠点として築城したこの稜堡(りょうほ)式要塞は,やがて戊辰戦争最後の戦いである「箱館戦争」の舞台となり,新選組副長・土方歳三をはじめとする志士たちの悲壮な決断を見届けた歴史の聖地でもある。
この美しい星型の全貌を上空から見下ろすことができるのが,隣接する「五稜郭タワー」である。函館の街を走るレトロな「函館市電」に揺られて訪れると,タワー展望台から望む星型の城郭と四季折々の自然,そして復元された「箱館奉行所」の木造建築が,一瞬にして訪れる者を150年前のドラマへと誘ってくれる。本記事では,五稜郭の歴史的見どころ,展望タワーの撮影ポイント,混雑回避の攻略法,所要時間,そして函館市電を利用したアクセスまでを余すことなく解説する。
この記事でわかること
- 「五稜郭タワー」と「箱館奉行所」の入館料・営業時間・アクセス(2013年訪問当時)
- 函館市電(路面電車)を利用したレトロでお得なアクセス手順
- タワーからの星型要塞の絶景と,復元された箱館奉行所の圧倒的見どころ
- 混雑を避ける訪問タイミングと周辺のグルメ・ホテル手配
五稜郭公園・五稜郭タワーの基本情報・アクセス
五稜郭エリアは函館のほぼ中央に位置し,函館市電をはじめとする公共交通機関でのアクセスが極めて良好である。
基本情報(2013年7月訪問当時)
| 項目 | 五稜郭タワー | 箱館奉行所(公園内) | 五稜郭公園 |
| 所在地 | 北海道函館市五稜郭町43-9 | 北海道函館市五稜郭町44-3 | 北海道函館市五稜郭町44 |
| 料金 | 大人 840円 / 中高生 630円 / 小学生 420円 | 大人 500円 / 小中学生 250円 | 入園無料(散策自由) |
| 営業時間 | 8:00〜19:00(4/21〜10/20)/ 9:00〜18:00(10/21〜4/20) | 9:00〜18:00(4月〜10月)/ 9:00〜17:00(11月〜3月) | 郭内開放 5:00〜19:00(4月〜10月) |
アクセス方法と駐車場情報
- 函館市電(路面電車)でのアクセス
JR函館駅前電停より市電「湯の川」行きに乗車し,約17分。「五稜郭公園前」電停で下車,徒歩約10分。 - バスでのアクセス
函館駅前バスターミナルから「五稜郭タワートラベルプラザ前」バス停下車,徒歩約3分。 - 車でのアクセスと駐車場
函館空港より車で約20分。五稜郭タワー裏手や周辺に有料駐車場(函館市五稜郭公園駐車場など)が完備されている。
実際に行ってわかった見どころ・楽しみ方:星型要塞と幕末の美
歴史の風が吹き抜ける五稜郭。現地で絶対に体感すべき見どころが3点存在する。
展望台から見下ろす地上最大の星型要塞
五稜郭タワー(高さ107m)の展望台へエレベーターで上がると,眼下には言葉を失うほど見事な「五芒星」の城郭が広がっている。武田斐三郎(たけだ あやさぶろう)がヨーロッパのランバール型要塞を参考に設計したその造形美は,どの角度から切り取っても圧倒的である。春は桜のピンク色,夏は新緑の緑,秋は紅葉,冬は真っ白な雪景色と,四季折々の表情を見せてくれる。
展望フロアには土方歳三のブロンズ像が座しており,背景に広がる星型の城郭と一緒に記念撮影を行うのが定番の映えスポットである。
幕末の息吹を今に伝える「箱館奉行所」
公園内の中央に建つ「箱館奉行所」は,当時の建築技術と資料をもとに忠実に復元された伝統木造建築である。一歩足を踏み入れると,ほのかに漂う畳と木材の香りと,格式高い大広間の美しさに圧倒される。奉行所の歴史や構造を学べる展示コーナーも充実しており,幕末の志士たちが駆け抜けた時代へタイムスリップしたかのような錯覚を覚える。
星型の石垣と水堀を巡る公園散策
郭外を囲む堀の周りには散策路が整備されている。石垣の角(武者返し)の独特なカーブや,大砲が備えられていた「半月堡(はんげつほう)」など,地上を歩いて初めてわかる要塞としての堅固な構造を観察するのも面白い。また,郭内は静かな緑に包まれており,木漏れ日の中で風の音を聞きながら歩く時間は何物にも代えがたい。
訪問前に知っておくべき「混雑状況」と「所要時間」
スムーズに見学し,充実した観光を楽しむために押さえておくべきポイントを整理する。
混雑しやすい時間帯とおすすめの訪問時間
- 混雑のピーク
修学旅行生や観光バスが到着する10:00〜14:00頃は,五稜郭タワーのエレベーター待ちや展望フロアが非常に混み合う。特にゴールデンウィークの桜(花見)シーズンは入場制限がかかることもある。 - おすすめの訪問時間(朝イチ)
五稜郭タワーの営業開始直後である8:00〜9:00(夏季)に訪れるのが最もスマートである。混雑を避けて静かな展望台から絶景を独占でき,写真撮影もスムーズに行える。
平均的な所要時間の目安
- サクッとタワー+公園散策:約60分(タワー展望台見学と公園を軽く一周)
- 奉行所見学も含めてじっくり:約120分(タワー展望台,箱館奉行所の内部見学,石垣や堀の散策,お土産購入)
チケットの予約方法・お得に行くコツ
五稜郭タワーや箱館奉行所のチケット,当日現地の券売機・窓口でスムーズに購入可能である。
市電乗車券の活用と旅のお得な手配
- 「函館市電1日乗車券」の活用
函館駅から市電で五稜郭公園前へ向かい,さらにベイエリアや湯の川温泉へ足を伸ばす場合,大人600円で購入できる「市電1日乗車券」を手配するのが最も経済的である。 - 事前予約・チケット手配
函館までの航空券や新幹線チケット,周辺のホテル手配は,ポータルサイト(楽天トラベル等)を活用して早期に予約を完了させておくのが鉄則である。特に観光シーズンは函館市内のホテルが混雑するため早めの確保が推奨される。
周辺のおすすめスポット・併せて泊まりたいホテル
五稜郭エリアは函館屈指のグルメ・観光ゾーンであり,周辺での立ち寄りが非常に便利である。
徒歩で行ける周辺グルメ・観光地
- ラッキーピエロ 五稜郭公園前店(徒歩約2分)
函館名物「チャイニーズチキンバーガー」で知られるご当地ハンバーガーショップ。五稜郭タワーのすぐ向かいに位置している。 - あじさい 本店(徒歩約2分)
澄み切ったスープと細縮れ麺が絶品の「函館塩ラーメン」を代表する老舗ラーメン店。五稜郭タワーの目の前にある。
五稜郭周辺のおすすめ宿・ホテル
五稜郭周辺に宿泊すると,混雑前の早朝の公園散策や夜のライトアップ(冬の「五稜星の愛」など)を心ゆくまで満喫できる。
宿選びのコツ
五稜郭エリアには,「ホテル法華クラブ函館」や「函館国際ホテル(ベイエリア)」など,絶品朝食バイキングや大浴場を備えた人気ホテルが充実している。旅の目的に応じてポータルサイトからスマートに客室を抑えよう。
まとめ:星型の城郭に刻まれた,永遠の幕末ロマン
「五稜郭公園・五稜郭タワー」を訪れる旅は,ただ景色を眺めるだけに留まらない。タワー展望台から見下ろす幾何学的な星の造形に息を呑み,地上に降りて奉行所の木造建築や石垣に触れるとき,そこには確かに幕末の激動を駆け抜けた人々が生きた熱量が息づいている。
函館市電に揺られ,風に乗って運ばれてくる潮の香りと歴史の余韻を感じながら巡るひととき。あなたもカメラと一冊の歴史本をスーツケースに忍ばせ,北の大地に燦然と輝く星の要塞へ足を運んでみてはいかがだろうか。
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