【富山地方鉄道】セントラムで巡るガラスと城の街!富山都心線(環状線)の乗り方・お得なフリーきっぷ完全ガイド

乗車:2014年7月

街を滑る近代建築の如く:富山地鉄「セントラム」が紡ぐ都心循環の軌跡

立山連峰の雄大な山並みを背に抱き,ガラス工芸と薬の街として発展を遂げた富山市。その中心市街地を,まるで未来都市のガジェットのように静やかに走り抜ける軌道がある。富山地方鉄道の「富山都心線(環状線)」である。

2009年の開業とともに誕生した超低床電車9000形「セントラム(CENTRUM)」は,何よりもそのスタイリッシュな車体が最大の特徴だ。白・黒・銀の洗練されたカラーリングを纏った電車が,富山城址の緑やモダンなガラス建築の街並みに滑り込む光景は,まさに「未来型路面電車(LRT)」の真骨頂である。

富山駅を出発し,城下町の面影を残す丸の内,賑やかなグランドプラザ前を経て再び富山駅へと戻る反時計回りの環状ルート。本記事では,セントラムの乗り方,運賃,車内の様子やお得なフリーきっぷ情報までを徹底的に解説する。

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都心を美しく円環する鉄路:富山地鉄・富山都心線の基本情報

富山都心線は,丸の内から大手モール,グランドプラザ前,中町(西町)を経て南富山駅前方面の既存線へと接続する環状ルート(約3.4kmの循環系統)である。

運賃・料金表(富山都心線・市内電車)

区分運賃(税込)備考
大人(均一運賃)210円市内電車全線一律料金
小児(均一運賃)110円小学生以下
市内電車1日フリー切符620円市内電車・環状線が1日乗り降り自由

※青春18きっぷは私鉄(富山地方鉄道)線のため利用不可。

所要時間と運行スケジュール

セントラム(環状線・3系統)は,日中10〜15分間隔で運転されており,時刻表を気にせず気軽に街巡りを楽しめる。

  • 一周の所要時間:約20分(富山駅前〜丸の内〜グランドプラザ前〜中町〜富山駅前)
  • 停留場:富山駅前 – 新富町 – 県庁前 – 丸の内 – 国際会議場前 – 大手モール – グランドプラザ前 – 中町(西町北) – 荒町 – 桜橋 – 電気ビル前 – 地鉄ビル前 – 富山駅前

切符の買い方と乗車手順:予約不要で街へと飛び出す気軽さ

富山都心線は都市型の高頻度運行を行っているため,事前の座席予約や指定席券の購入は一切不要である。

予約の要不要と購入方法

  • 予約:全便不要(予約制度なし・全席自由)
  • チケットの購入方法
    現金・ICカードで乗る場合:そのまま乗車。全国交通系ICカード(Kitaca, PASMO, Suica, manaca, TOICA, ICOCA, PiTaPa, SUGOCA, nimoca, はやかけん)が利用可能である。
    1日フリー切符:電鉄富山駅ビル内の乗車券センター,または乗車時に運転士から直接現金で購入する。
  • 乗車手順
    乗車時:後方ドアから乗車。ICカードの場合は簡易改札機にタッチする(現金の場合は整理券を取る)。
    降車時:前方ドアへ移動。ICカードをタッチ,または現金(均一運賃210円)を運賃箱に投入して下車する。

セントラムのモダンな車内設備と快適な過ごし方

セントラムの車内は,従来の路面電車らしからぬ洗練されたインテリアの上質なデザイン空間となっている。

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おすすめの座席とビューポイント

  • 進行方向右側の座席:丸の内〜国際会議場前を走行中,車窓左手に富山城址公園の美しい掘と富山城天守(富山市郷土博物館)が鮮やかに広がる。
  • 中央の低床スペース:完全なフルフラット構造となっており,大きな車窓から富山の美しい街並みをダイナミックに楽しむことができる。
  • コンセント・Wi-Fi:車内にコンセントや公衆Wi-Fiの設備はない。スマートフォンのバッテリー管理にはモバイルバッテリーを用意したい。
  • トイレ・売店:車内にトイレはない。富山駅構内や途中のグランドプラザなどの商業施設の設備を利用されたい。

持ち込むべきおすすめアイテム

街の美しさと電車の洗練されたフォルムを切り取る広角レンズ付きのカメラがあると,ガラス建築群や富山城とのコントラストを美しく写真に収めることができる。

実際乗ってみてわかったリアルな注意点・デメリット

進行方向に注意(反時計回りの一方通行)

富山都心線(環状線・3系統)は,反時計回りの一方通行で運行されている。例えば「丸の内」から「県庁前」へ戻りたい場合,逆方向の電車は来ないため,そのままぐるりと一周するか,徒歩や他系統の電車を利用する必要がある点に留意されたい。

ラッシュ時の混雑と荷物

コンパクトな2両編成の超低床車両であるため,通勤・通学時間帯や休日の昼間は観光客と地元客で混雑する。大型のスーツケースを持ち込む場合は,富山駅のコインロッカーに預けて身軽になってから乗車するのがスマートである。

到着後のアクセスと併せて使いたいサービス

中町(西町)電停で下車すれば,世界的建築家・隈研吾氏が設計した「富山市ガラス美術館(TOYAMAキラリ)」が目の前にある。さらに足を伸ばして富山湾の絶景や立山連峰のパノラマを楽しみたい方は,富山駅からのレンタカー利用が非常に便利だ。

まとめ&あわせて読みたい記事

富山地方鉄道の「セントラム(富山都心線)」は,伝統の城下町と最新のコンパクトシティ思想が見事に融合した,日本を代表する路面電車体験である。ガラス張りの静かな車内に身をゆだね,流れる街並みを眺める時間は,富山旅の忘れがたいハイライトとなるであろう。

富山地鉄をはじめ,福井鉄道や万葉線など北陸の路面電車を網羅した3泊4日のモデルコースについては,ぜひ以下の記事をご覧いただきたい。

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