【快速ジパング平泉 乗車完全ガイド】485系で巡る世界遺産!盛岡〜平泉の予約・座席・車内設備を徹底解説

乗車:2013年8月

漆黒と金箔のモダン列車が誘う黄金文化:485系「快速ジパング平泉」のノスタルジー

岩手県の中央を南北に貫く東北本線。新幹線が時速300km超で瞬く間に駆け抜けていく傍らで,かつて特急「白鳥」や「雷鳥」として昭和・平成の日本列島を奔走した名車「485系」が,装いも新たに美しく姿を変えて走り続けている。それがリゾート観光列車「ジパング」であり,世界遺産・平泉へのアクセスとして運行される「快速ジパング平泉」である。

かつてマルコ・ポーロが『東方見聞録』で記した「黄金の国・ジパング」。そのルーツであり,奥州藤原氏が夢見た理想郷・平泉の中尊寺金色堂を彷彿とさせる漆黒と金箔のグラフィックを身に纏った車体は,ホームに入線するだけで特別な旅の始まりを予感させる。重厚なモーター音を響かせながら盛岡を後にし,北上川のせせらぎやみちのくの豊かな田園風景を眺める時間は,単なる移動ではなく,歴史とロマンを巡る優雅な体験そのものである。本記事では,盛岡駅から平泉・一ノ関駅を結ぶ「快速ジパング平泉」の基本情報,予約方法,展望席をはじめとする特徴的な車内設備,そして平泉到着後の観光動線までを網羅して解説する。

この記事でわかること
  • 「快速ジパング平泉」の運賃・指定席料金・所要時間(2013年乗車当時)
  • えきねっとや指定席券売機でのチケット確保の手順とコツ
  • 1・4号車の「ジパング展望席」と2・3号車の「リクライニング席」の違いと選び方
  • 平泉駅到着後の世界遺産(中尊寺・毛越寺)への二次交通・ホテル手配術
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快速ジパング平泉の基本情報(料金・所要時間・ルート)

「快速ジパング平泉」は,盛岡〜一ノ関間を東北本線経由で結ぶ臨時快速列車である。観光シーズンや土休日を中心に運行されている。

運賃・料金表(2013年7月乗車当時)

乗車には「乗車券」のほかに「指定席券」が必要となる。全車指定席または一部自由席を設定して運行される。

区分盛岡駅 〜 平泉駅(大人)盛岡駅 〜 一ノ関駅(大人)備考
運賃(乗車券)1,140円1,490円青春18きっぷ等も利用可能
指定席料金510円510円通常期の指定席料金
合計金額1,650円2,000円子どもは半額

所要時間と運行ルート・主要停車駅

盛岡を出発した列車は,南下しながら岩手の主要都市を結び,世界遺産の玄関口である平泉,そして終点の一ノ関へと至る。

【盛岡駅】──(約20分)──【花巻駅】──(約10分)──【北上駅】──(約15分)──【水沢駅】──(約15分)──【平泉駅】──(約10分)──【一ノ関駅】
  • 盛岡駅 〜 平泉駅:所要時間 約1時間00分〜1時間10分
  • 盛岡駅 〜 一ノ関駅:所要時間 約1時間10分〜1時間20分

安く乗る方法・割引チケット情報

北海道&東日本パス」や「青春18きっぷ」などの普通列車乗り放題きっぷを併用する場合,指定席券(510円)を別で購入するだけで「ジパング」に乗車できる。新幹線を使わずにみちのくの風情をのんびり味わいたい旅行者にとって,極めてコスパの高い選択肢である。

チケットの予約・購入方法(いつから? どこで買える?)

快速ジパング平泉は人気の観光列車であるため,特に紅葉期やGW,夏休みなどの観光シーズンには指定席が早期に満席となることがある。

予約開始日と購入手順

  • 予約開始タイミング
    乗車日の1ヶ月前の午前10:00より全国のJR窓口で一斉に販売開始される。
  • 購入できる場所
    JRの「みどりの窓口」
    指定席券売機
    JR東日本のWeb予約サービス「えきねっと」
  • 予約のコツ
    後述する1号車・4号車の「展望席(ペアシート)」は座席数が限られているため,乗車日が決まり次第,発売開始直後に「えきねっと」等で確保するのが鉄則である。

車内設備と快適な過ごし方・おすすめの座席

485系「ジパング」の最大の魅力は,先頭車と中間車で全く異なる表情を見せるユニークなインテリアにある。

車内設備と座席構成

  • 1号車・4号車(両先頭車):「ジパング展望席」
    窓側を向いて配置された斜め配置のシングルシートおよびペアシート。前面展望および側面のド迫力な車窓を楽しめる特別仕様となっている。
  • 2号車・3号車(中間車):「リクライニングシート」
    かつて特急列車として活躍した頃の面影を残す,ゆったりとした回転式クロスシート(リクライニング機能付き)。静かに読書や会話を楽しみたい方に最適である。
  • デッキ・展示スペース
    1号車・4号車付近のギャラリースペースには,平泉の文化や歴史を紹介するディスプレイが設置されており,乗車中から世界遺産への予習ができる。
  • アメニティ・トイレ
    車内トイレ・洗面所を完備。Wi-Fiや全席コンセントは設置されていないため,モバイルバッテリーの持参が推奨される。

おすすめの座席と過ごし方

  • 景色を楽しみたいなら「1号車または4号車」
    大きな窓から岩手の田園風景や前方の鉄路をダイナミックに眺めることができる。盛岡発(下り・一ノ関方面)の場合は,1号車の展望席が最もおすすめである。
  • テイクアウト飯の持ち込み
    車内販売はないため,盛岡駅で岩手名物の「三陸海王弁当」や「福田パン」のコッペパン,地ビールを買い込んで乗り込むのが通の楽しみ方である。
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実際乗ってみてわかった注意点・デメリット

ノスタルジーに浸れる485系ジパングだが,元が国鉄型の特急車両・改造車であるため,いくつかの注意点が存在する。

モーター音と振動(国鉄型ならではの味)

中間車(2・3号車)は電動車(モハユニット)となっているため,加速時には懐かしくもパワフルなMT54形主電動機の重低音が床下から響き渡る。静寂性を求める人にはやや賑やかに感じられるかもしれないが,鉄道ファンにはたまらない魅力である。

大型スーツケースの置き場

特急時代の設計を踏襲しているため,大型の専用荷物置場は限られている。大きなキャリーケースは座席の足元に置くか,頭上の荷物棚(ハットラック)に上げる必要がある。盛岡駅のコインロッカーに預けて身軽に平泉を巡るのがスマートである。

到着後のアクセス・併せて使いたいサービス

平泉駅に降り立てば,そこはもう平安清衡公が築いた平泉文化の息吹が漂う歴史の街である。

平泉駅からの二次交通

  • 平泉巡回バス「るんるん」
    平泉駅前から運行している観光巡回バス。中尊寺,毛越寺,無量光院跡などの主要スポットを効率よく巡ることができる。
  • レンタサイクル
    駅前で自転車を借りて,平泉ののどかな風を感じながら史跡を巡るのも20代〜30代の旅行者に人気が高い。

旅の手配と周辺おすすめホテル

世界遺産・平泉を心ゆくまで堪能した後は,盛岡に戻って冷麺やじゃじゃ麺を味わうか,花巻温泉郷や一ノ関の厳美渓・猊鼻渓へ足を延ばすのが王道のモデルコースである。

宿泊手配のコツ

観光の拠点には,JR特急や新幹線の発着拠点である「盛岡駅周辺」のホテル(「ホテルメトロポリタン盛岡」や「アートホテル盛岡」など),または温泉を満喫できる「花巻温泉郷」の宿が最適である。ポータルサイト(楽天トラベル等)を活用して早期に押さえておくことが推奨される。

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まとめ:485系の息吹とともに,黄金の理想郷へ

「快速ジパング平泉」に乗るということは,単なる移動ではない。国鉄型特急485系という時代の語り部に身を委ね,モダンな空間の中でみちのくの風を感じながら,平安の理想郷・平泉へとタイムトラベルする贅沢なアプローチである。

黒と金の車体が解き放つ独特の気品,窓越しに流れる北上川の静かな水面,そして平泉で待つ青々とした杉木立。あなたもカメラと一冊の歴史本をスーツケースに忍ばせ,この愛おしいレトロ列車で世界遺産を訪ねる旅へ出かけてみてはいかがだろうか。

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