【南海特急ラピート】南海50000系特急ラピートβで関西空港へ!なんば発の運賃・座席選び・車内設備徹底解説

乗車:2014年1月

藍色の鉄仮面が誘う未来への跳躍―南海50000系「特急ラピート」の魅力

巨大なターミナル・南海なんば駅のホームに佇む,濃紺の流線型フォルム。丸窓が並ぶその異異たる姿は,まるで SF 映画に登場する宇宙船か,はたまた重厚な鉄仮面のようである。平成6年(1994年)の関西国際空港開港とともにデビューした南海電鉄50000系「特急ラピート」は,ただの空港アクセス列車ではない。乗車した瞬間から非日常のワクワク感を高めてくれる「旅の始まりの特等席」なのである。

ラピート(ra:t-t)」の名は,ドイツ語で「速い」を意味する言葉に由来する。なんばから関空までの旅路を,スピード感と格調高い居住性で包み込んでくれるこの列車。

60D_140608

本記事では,2014年1月乗車時のリアルな乗車体験をもとに,なんば駅から関西空港駅までの「ラピートβ(ベータ)」の運賃・所要時間・予約手順から,レギュラーシートとスーパーシートの乗り比べ,車内の快適な過ごし方までを余すところなく解説する。

南海特急ラピートの基本情報(料金・所要時間・ルート)

まずは「特急ラピート」の区間概要,運賃,運行スケジュールについて整理しよう。ラピートには停車駅の少ない「ラピートα(アルファ)」と,途中の主要駅にもこまめに停まる「ラピートβ(ベータ)」の2種類が存在する。

運賃・料金表(なんば〜関西空港間 / 2014年1月乗車時点)

項目レギュラーシート(1〜4号車)スーパーシート(5・6号車)
運賃(乗車券)920円920円
特急料金(座席指定)510円720円
合計(片道大人)1,430円1,640円
合計(片道子ども)720円930円

※普通運賃(920円)に特急料金を加算して乗車する形となる。

所要時間と主なスケジュール

  • 所要時間:なんば駅 〜 関西空港駅間を約37分(ラピートα)〜 約39分(ラピートβ)で結ぶ。
  • 主な停車駅(ラピートβ):なんば – 新今宮 – 天下茶屋 – 堺 – 岸和田 – 泉佐野 – りんくうタウン – 関西空港
  • 運行ペース:日中は約30分間隔で運行されている。

安く・スマートに乗る方法

関西私鉄の周遊を兼ねて旅行する場合や,関西国際空港からの周遊旅には「関空ちかトクきっぷ」や「スルッとKANSAI 3dayチケット」などの企画乗車券を活用するのが賢明である。フリーきっぷに特急券(510円〜)を買い足すだけで,格安でラピートのラグジュアリーな車内空間を体感できる。

大阪・関西空港への快適なフライトと鉄道旅を手配する

チケットの予約・購入方法(いつから? どこで買える?)

全席指定席となっているため,事前に指定券を購入して乗車するシステムである。

予約のタイミングと購入の手順

  • 発売開始タイミング:乗車日の1ヶ月前(前月の同日)の10:00より発売される。
  • 購入場所
    南海電鉄主要駅の特急券売り場・自動券売機(なんば駅の3階・2階改札内など)
    南海電鉄のWeb予約サービス(スマートフォン等から事前に座席選択して購入可能)
    主要旅行会社
  • 予約のコツ
    日中は比較的空席があることが多いが,ゴールデンウィークや年末年始,早朝・夕方の空港利用ピーク時間帯は全席満席になることもある。ゆったり過ごしたい場合や「スーパーシート」を狙う場合は,Web事前予約または駅到着後すぐの購入をおすすめする。

車内設備と快適な過ごし方・歴史雑学

アール・デコ調のデザインと航空機のような円形窓が並ぶ車内は,他の鉄道にはない独特の静寂と高級感に満ちている。

60D_140610

座席の種類と選び方

  • レギュラーシート(1〜4号車 / 2+2列配置)
    回転式クロスシートを採用。シートピッチ(座席間隔)は1,000mmと十分な広さがあり,一般的な新幹線の普通車と同等の快適性を誇る。
  • スーパーシート(5・6号車 / 1+2列配置)
    わずか210円の追加で利用できる最上級シート。1,200mmもの破格のシートピッチと,重厚な本革(または厚手のファブリック)調の独立シートが広がる。落ち着いた空間を求めるなら,間違いなくスーパーシートを選ぶべきである。
  • 景色の良い側・座席位置のポイント
    泉佐野駅を過ぎて関西空港連絡橋(スカイゲートブリッジR)を渡る際,進行方向右側の車窓からは広大な大阪湾の海原と空港島が美しく見える。絶景を狙うなら進行方向右側の窓際席がおすすめだ。

車内設備・アメニティと歴史雑学

  • ハットラック式荷物棚:客室天井には,航空機を模した蓋付きの荷物棚「ハットラック」が備え付けられている。手荷物をスマートに収納可能だ。
  • コンセント・Wi-Fi・トイレ:車内には男女共用トイレ,女性専用トイレ,洗面所が完備されている(※コンセントやWi-Fi設備は乗車当時の車両仕様による)。
  • デザインの雑学:建築家・若林広幸氏によってデザインされた50000系。「航空機に対抗するのではなく,航空機の持つダイナミズムを取り入れる」というコンセプトのもと設計され,その斬新な意匠は1995年の「ブルーリボン賞」を受賞している。

持ち込むべきおすすめアイテム

  • テイクアウトドリンク・軽食:なんば駅で購入したコーヒーや和スイーツを持ち込み,楕円窓からの風景を眺めながら優雅なティータイムを愉しむのが格別である。
車内の旅情とデザイン美を写真に残す

楕円窓から射し込むやわらかな光とシックなインテリアをきれいに捉えるため,広角撮影が得意なカメラを持参したい。

実際乗ってみてわかった注意点・デメリット

実際に利用する際に気をつけておきたいポイントを整理しておこう。

大型スーツケースの置き場所

各デッキ付近には鍵付きの大型荷物置き場(キャリーバッグラック)が用意されている。ただし,関空利用者が集中する時間帯はラックが早めに埋まることがある。その場合は自席の足元に置くか,足元の広い「スーパーシート」を選択しておくと安心だ。

揺れと乗り物酔いについて

全線線路状態が良く,速度の割に揺れは極めて少ない。静粛性も高いため,乗り物酔いの心配はほとんどないと言える。

    大型荷物での空港移動を快適にする

    スムーズなキャスターを備えた堅牢なスーツケースは,空港アクセス線の移動において心強い相棒となる。

    到着後のアクセス・併せて使いたいサービス

    なんば駅からわずか30分余り。スカイゲートブリッジを渡れば,終点「関西空港駅」に到着する。

    関西空港駅到着後のアプローチ

    • 第1ターミナル:改札を出てコンコースを直進するだけで,そのまま国際線・国内線チェックインカウンターへ直結している。
    • 第2ターミナル(LCC専用):駅直結のエアロプラザ1階から発着する「無料連絡バス(所要時間約7〜9分)」に乗り換えて移動する。
    【ジェットスター】GK208便の料金・搭乗レポ・失敗しないLCC活用術
    搭乗:2014年1月雲海を突いて東へ翔けるシルバーの翼―ジェットスターGK208便(関空→成田)の魅力関西の賑わいをあとにし,成田空港を目指して大空へ躍り出る。格子状の人工島・関西国際空港の滑走路を力強く蹴り上げたジェットスター・ジャパンの機体は,瞬く間に太平洋の青と雲の白が織りなす大パノラマの中へと溶け込んでいく。オレンジの星を掲げたLCC(格安航空会社)のパイオニア「ジェットスター」。そのGK208便(関西18:25発→成田19:55着)は,新幹線やフルサービスキャリアとは一線を画す驚異的なリーズナブルさで,東西の二大都市圏を驚くほど身近なものにしてくれる。単なるコストカットの移動ではなく,賢く軽やかに大空を旅するスマートな快感がここにはある。本記事では,。2014年1月搭乗時のリアルな体験をもとに,GK208便の運賃・所要時間、搭乗手続きの手順,LCCならではの手荷物ルールや座席の選び方までを詳しく解説する。ジェットスターGK208便の基本情報(料金・所要時間・ルート)まずは関西空港から成田空港までの運賃,所要時間,フライトスケジュールについて整理しよう。LCCの魅力は何と言って…[続く]
    旅の前後に快適なホテル滞在

    早朝フライトや夜間到着に備え,関西空港直結のホテルや関空対岸(りんくうタウン)の絶景ホテルを事前手配しよう。

    まとめ&あわせて読みたい記事

    藍色のダイナミックな車体と,レトロかつ未来的インテリアに包まれる37分間。

    「特急ラピート」は,単になんばと関西空港を素早く結ぶ移動手段であるだけでなく,これから始まる空の旅への高揚感を最大限に引き出してくれる「旅のアトラクション」そのものである。大阪ミナミから関空へと向かう際は,ぜひこの青い鉄仮面に身をゆだね,優雅な鉄路の旅を楽しんでみてはいかがだろうか。

    関西周遊モデルコースはこちら
    【保存版】スルッとKANSAI 3dayチケットで巡る!2泊3日関西私鉄の旅【京阪・阪急・阪神・近鉄・南海】
    実行:2014年1月旅の始まりと私鉄王国の誘惑:3日間で関西を駆け抜ける極意日本の東西を問わず,鉄道旅の醍醐味は車窓と地域の空気感の調和にある。とりわけ関西の私鉄網は,JRとは一線を画す独特の気品と利便性,そして各社が競い合った歴史の濃厚な薫りを漂わせている。今回使用するのは,関西の私鉄・地下鉄・バスが3日間乗り放題となる伝説的なフリー切符「スルッとKANSAI 3dayチケット」(当時6,500円)である。この1枚の切符を手に,埼玉県所沢から夜行バスで旅立ち,京都の静寂な古刹,兵庫の港町,奈良・生駒の山嶺,そして大阪の活気あふれる繁華街から関西空港へと駆け抜ける2泊3日の濃密な周遊記を展開する。この記事でわかることスルッとKANSAI 3dayチケットを活用した圧倒的コスパの関西周遊モデルコース京都・兵庫・奈良・大阪の主要観光スポットとマニアックな鉄道見どころの効率的な巡り方夜行バス「京阪神ドリームさいたま号」およびコスパ抜群の宿「神戸三宮R2ホステル」のリアルな搭乗・宿泊レビュー総費用内訳(交通費・宿泊費・食費)と,旅を格段に快適にする厳選ガジェット&便利グッズ【1日目】埼玉の夜気…[続く]

    コメント

    タイトルとURLをコピーしました