鉄道の旅

駅巡り

【漆黒の奥羽を貫く真紅の矢】E3系の終焉と,新時代の胎動。秋田新幹線「スーパーこまち17号」夜間登坂記と,惜別の秋田駅

本ページはプロモーションが含まれています取材:2014年3月盛岡駅の分岐点。夜の闇に浮かび上がる,真紅の「ジャパン・レッド」東北の夜の冷気は,春の足音をかき消すほどにまだ鋭く,張り詰めていた。2014年3月。高校生の私は,岩手県の拠点駅,JR盛岡駅の東北新幹線ホームに立っていた。白い息を吐きながら,暗闇の奥から滑り込んでくる一条の光を見つめる。東京から「はやぶさ」と連結して走ってきたその列車は,ここ盛岡駅で宿命の切り離しを行い,それぞれの運命へと分かれていく。私が乗り込むのは,秋田新幹線の最新鋭車両「E6系」,列車名は「スーパーこまち17号」である。秋田新幹線は,平成9年(1997年)に開業した,新幹線と在来線(田沢湖線・奥羽本線)の線路幅を合わせて直通運転を行う「ミニ新幹線」の先駆者である。そして,2013年3月にデビューしたこのE6系「スーパーこまち」は,なまはげの面や秋田の伝統行事「竿燈(かんとう)」の提灯の灯りをイメージしたという,鮮烈な「茜色(ジャパン・レッド)」を頭上に戴く。最高時速320キロメートルという国内最速の韋駄天ぶりを発揮しながらも,盛岡からは在来線規格の小ぶりな...[続く]
商店街・市場

【漆黒と黄金の桃山建築】伊達政宗公の遺志を継ぐ国宝へ。「るーぷる仙台」で巡る大崎八幡宮から広瀬通への杜の都・街歩き紀行

本ページはプロモーションが含まれています取材:2014年3月杜の都の目覚め。早春の光に誘われ,路線バスで国宝の境内へ春を告げる淡い陽光が,近代的なコンコースのガラス壁を優しく包み込んでいた。2014年3月。冷たくもどこか柔らかな風が通り抜ける午前,私はJR仙台駅の西口バスプールに立っていた。私は杜の都・仙台の歴史と現代が交差する街の風景を切り取るため,1台の路線バスに乗り込んだ。目指すは,奥州の覇者・伊達政宗公がその威信を懸けて建立したと伝わる,国宝「大崎八幡宮」である。仙台駅から北西へ,バスは活気ある市街地を抜け,古くからの佇まいを残す八幡町へと進んでいく。車窓の外には,まだ冬の名残を感じさせる欅の枝々が青空に向かって伸びており,日陰の路傍にはわずかに解け残った雪が白くきらめいていた。約20分後,バスが速度を落とすと,目の前に厳かな大鳥居が現れた。大崎八幡宮は,慶長12(1607)年,伊達政宗公によって創建された仙台総鎮守である。名匠・梅村日向守家次らの手によって建てられた本殿・石の間・拝殿が一体となった「権現造(ごんげんづくり)」の遺構は,2014年現在において,当時の絢爛豪華な「...[続く]
駅巡り

【奥久慈の清流を抜けて】本州を縦断する大自然のローカル線。JR水郡線「キハ130系」常陸大子での切り離しと全線走破の記録

本ページはプロモーションが含まれています取材:2014年3月旅立ちの朝。水戸駅の喧騒を離れ,非電化の桃源郷へ春の訪れを予感させる柔らかな朝の光が,近代的な高架ホームを白く照らしていた。2014年3月。冷たくもどこか瑞々しい風が吹き抜ける午前,私は茨城県の拠点駅,JR水戸駅のホームに立っていた。今日の私は,北関東から東北の懐へと続く,一本の長いローカル線に身を委ねようとしていた。その名はJR水郡(すいぐん)線。路線愛称「奥久慈清流ライン」の名で親しまれる,全長137.5キロメートルに及ぶ壮大な非電化単線である。水郡線は,大正時代から昭和初期にかけて,水戸と福島県の郡山を結ぶべく建設された歴史を持つ。かつては奥久慈の山々から産出される木材や鉱物の輸送,そして沿線住民の貴重な足として,日本の近代化と戦後復興を陰で支え続けた大動脈であった。ホームに滑り込んできたのは,赤や黄,青の鮮やかなカラーリングをまとった「キハ130系」気動車。ステンレスの車体が朝日を浴びてきらきらと輝いている。午前9時過ぎ,ディーゼルエンジンが「カラカラ……」と心地よいアイドリング音を響かせ,列車は水戸駅を静かに発車した...[続く]
観光列車の旅

【100年に一度の大改造】消えゆく昭和の営みと,胎動する未来の街。渋谷駅大工事の全貌と消えゆく名車たちを巡る紀行

本ページはプロモーションが含まれています取材:2014年1月宙に浮く重機,解体される鉄路。渋谷ヒカリエから見下ろす,変革の咆哮冬の抜けるような快晴の青空が,ガラス一面に広がっていた。2014年1月。張り詰めた寒気のなか,私は渋谷駅東口にそびえ立つ新たなランドマーク,「渋谷ヒカリエ」の11階スカイロビーに立っていた。私は,いま,日本の歴史上でも類を見ないほど巨大な「変革」の渦中にあるこの街の鼓動を,この目で確かめたいと願っていた。眼下に広がるのは,さながら巨大な建築模型であり,同時に,絶え間なく変化し続ける生きた生き物の巣窟のようでもあった。前年の平成25年(2013年)3月,東急東横線の渋谷駅は,長年親しまれた高架ホームから地下へとその姿を消し,東京メトロ副都心線との相互直通運転を開始した。その大転換から約1年。地上に残されたかつての鉄路と,これからの未来を背負う新駅の建設現場は,まさにカオスそのものの美しさを放っていた。ロビーの窓越しに見下ろす渋谷駅周辺は,無数のクレーンが幾重にも交差し,巨大な鉄骨が縦横無尽に組み上げられている。かつて東横線の電車が滑り込んでいたカマボコ型の屋根は,...[続く]
0_飛行機の旅

【LCCでゆく夜間飛行】夜の鉄路から天空の航路へ。南海ラピートとジェットスター,成田から京成アクセス特急で繋ぐ究極のコスパ旅

本ページはプロモーションが含まれています取材:2014年1月鉄の深海魚から,眠らない人工島へ。ラピートが運んだ夜の滑走路濃紺の車体が,プラットホームの蛍光灯を浴びて妖しくきらめいていた。2014年1月。冬休みの終わりを惜しむように,私は関西空港駅の改札へと歩を進めていた。旅の終わりを惜しむ私は,大阪・難波から南海電鉄の誇る空港特急「ラピートβ(ベータ)」に揺られてこの場所に到着したばかりであった。航空機のような丸い窓,レトロフューチャーな「鉄人28号」を彷彿とさせる大胆な先頭形状。その深海魚を思わせる独創的な空間から吐き出されると,目の前には,近未来の宇宙ステーションのような開放的な関西国際空港の空間が広がっていた。関西国際空港は,平成6年(1994年)に世界初の「完全人工島」として開港した,日本を代表する24時間運用可能な国際拠点空港である。特に2010年代に入ってからの関空は,日本におけるLCC(格安航空会社)の聖地として劇的な変貌を遂げていた。新幹線や既存のレガシーキャリア(大手航空会社)の運賃が高嶺の花であった高校生の私にとって,わずか数千円の運賃で東京へと運んでくれるLCCの...[続く]
駅巡り

【鉄路の青き異形】南海特急ラピートβでゆく関空への旅。道頓堀の熱気と近未来の風

本ページはプロモーションが含まれています取材:2014年1月鉄の街から海上の空へ。冬の大阪を走り抜ける,紺碧の弾丸冬の凍てつく風が,地下から這い上がる人の熱気と混ざり合う。2014年1月。大阪市営地下鉄御堂筋線のなんば駅に降り立った私は,吐き出す乗客の波に押されるようにして地上へと向かった。冬休みの旅を満喫している高校生の私は,大阪という巨大な都市の心臓部に足を踏み入れた高揚感に包まれていた。これから目指すのは,日本の美意識と近未来のデザインが融合した「南海電鉄の至宝」である。しかしその前に,まずは大阪の生命力が最も色濃く漂う,あの川沿いの盛り場へと歩みを進めることにした。御堂筋を北へ進み,戎橋(えびすばし)の上へ立つ。眼前に広がったのは、お馴染みの巨大なランナーの看板や,せわしなく明滅するネオンサイン,そして独特の調子で飛び交う関西弁の嵐。ここが「道頓堀」である。道頓堀の歴史は,江戸時代初期の慶長20年(1615年),安井道頓(やすいどうとん)らが私財を投じて開削した運河に始まる。かつては芝居小屋が立ち並び,天下の台所と呼ばれた大阪の食文化と娯楽の中心地として栄えてきた。冬の昼下がり...[続く]
駅巡り

【京阪神の宿命のライバル】追加料金なしの贅沢!阪急「9300系」と京阪「8000系ダブルデッカー」の劇的特急乗り比べ紀行

本ページはプロモーションが含まれています取材:2014年1月陽だまりの梅田駅。マルーンの気品に抱かれて,俊足の京都線へ冬の柔らかな日差しが,ヨーロッパの終着駅を思わせる巨大なドーム状の屋根から降り注いでいた。2014年1月。快晴の空の下,私は阪急電車の梅田駅(※2019年に大阪梅田駅に改称)に立っていた。冬休みの旅を続ける高校生の私は,大阪と京都を結ぶ二つの偉大な私鉄特急の「乗り比べ」という,密かな冒険に出ようとしていた。9線10面の大パノラマが広がるホーム。そこに滑り込んできたのは,気品ある深い栗色の「マルーンカラー」に身を包んだ,京都線特急の雄・9300系電車であった。阪急京都線のルーツは,大正時代に新京阪鉄道が当時の最新技術を注ぎ込んで建設した高速新線に遡る。ライバルである東海道本線(国鉄・JR)に対抗するため,直線主体の線路を最高時速115キロで駆け抜ける俊足ぶりが伝統である。車内に入ると,そこは私鉄特急の概念を覆す贅沢な空間が広がっていた。高級感あふれる木目調の壁に,オリーブグリーンのゴールデンオリーブ色をした,ふかふかのアンゴラ山羊の毛を使用したクロスシート。追加料金のいら...[続く]
ローカル線の旅

東武越生線8000系で巡る埼玉のローカル旅!坂戸〜越生へのアクセスとレトロ電車の魅力

乗車:2013年8月首都圏に残された昭和の面影。東武越生線で紡ぐ短い一幕の旅都心の喧騒から東武東上線に揺られること約45分。池袋からの賑わいが嘘のように静まり返る坂戸駅のホームで,どこか懐かしい丸みを帯びた鋼製車体が静かに佇んでいる。東武鉄道8000系。かつて「私鉄の103系」と称され,東武線の顔として関東平野を駆け巡った名車である。本路線・東武越生線(おごせせん)は、坂戸駅から越生駅までの10.9kmを結ぶローカル線だ。SNSで流れてくる緑豊かな風景と昭和レトロな列車のコントラストに惹かれた20代〜30代の旅人にとって,この路線は単なる移動手段ではない。ドアが閉まった瞬間に始まる,ノスタルジーに浸るタイムトラベルそのものなのである。本記事では,2013年8月の真夏に訪れた実体験をもとに,東武越生線の乗車手順,車内設備,おすすめの過ごし方,そして旅行を快適にする必須アイテムまでを余すことなく徹底解説する。東武越生線の基本情報!料金・所要時間・ルートの全貌池袋方面からのアクセスも良好な東武越生線。まずは移動に必要な基本スペックを整理しておく。費用感や時間を把握し,計画的な旅を楽しみたい。...[続く]
観光列車の旅

【快速ジパング平泉 乗車完全ガイド】485系で巡る世界遺産!盛岡〜平泉の予約・座席・車内設備を徹底解説

乗車:2013年8月漆黒と金箔のモダン列車が誘う黄金文化:485系「快速ジパング平泉」のノスタルジー岩手県の中央を南北に貫く東北本線。新幹線が時速300km超で瞬く間に駆け抜けていく傍らで,かつて特急「白鳥」や「雷鳥」として昭和・平成の日本列島を奔走した名車「485系」が,装いも新たに美しく姿を変えて走り続けている。それがリゾート観光列車「ジパング」であり,世界遺産・平泉へのアクセスとして運行される「快速ジパング平泉」である。かつてマルコ・ポーロが『東方見聞録』で記した「黄金の国・ジパング」。そのルーツであり,奥州藤原氏が夢見た理想郷・平泉の中尊寺金色堂を彷彿とさせる漆黒と金箔のグラフィックを身に纏った車体は,ホームに入線するだけで特別な旅の始まりを予感させる。重厚なモーター音を響かせながら盛岡を後にし,北上川のせせらぎやみちのくの豊かな田園風景を眺める時間は,単なる移動ではなく,歴史とロマンを巡る優雅な体験そのものである。本記事では,盛岡駅から平泉・一ノ関駅を結ぶ「快速ジパング平泉」の基本情報,予約方法,展望席をはじめとする特徴的な車内設備,そして平泉到着後の観光動線までを網羅して解...[続く]
ローカル線の旅

【江差線 乗車完全ガイド】キハ40形と行く津軽海峡!函館〜木古内〜江差の運賃・見どころ・車内設備

乗車:2013年7月潮風とディーゼル音が奏でる北の旅路:ローカル線「江差線」のノスタルジー函館の喧騒を離れ,函館本線から分かれて津軽海峡沿いを南下し,木古内から内陸へと針路をとって日本海を目指す鉄路——それが「江差線」である。重厚なディーゼル音を響かせて走る国鉄型の名車「キハ40系」気動車に揺られる時間は,単なる移動手段の域を超え,北の大地が持つ旅情を肌で実感する極上の体験に他ならない。車窓の右手に迫る函館山,そして左手にどこまでも青く広がる津軽海峡。対岸にうっすらと浮かぶ下北半島の影を追いかけながら走る沿線は,かつて北前船の交易で栄えた歴史の面影を現代に伝えている。本記事では,函館駅から木古内を経由して終点・江差駅へと至る江差線の基本情報,きっぷの購入手順,キハ40系の車内設備と快適な過ごし方,そして乗車時の注意点までを網羅して解説する。この記事でわかること江差線(函館駅〜江差駅)の運賃・所要時間・主要駅の基本情報(2013年訪問当時)乗車券の購入手順とお得なフリーきっぷの活用法キハ40系気動車の車内設備(座席・トイレ・窓)と絶景が広がるおすすめ座席車内販売や混雑に関する注意点と,到...[続く]
路面電車の旅

【函館市電 乗りこなし完全ガイド】湯の川から五稜郭・谷地頭・函館どつく前へ!運賃・1日乗車券・見どころ解説

乗車:2013年7月チンチンと鳴る鈴の音に誘われて:港町・函館を繋ぐ「函館市電」という名のタイムマシン坂の街,港の街,そして歴史の街——。函館の風景を語るうえで,道路の中央を悠然と駆け抜ける路面電車(トラム)「函館市電」の存在を欠くことはできない。1897年(明治30年)に馬車鉄道として開業し,1913年(大正2年)に北海道初の路面電車として電化されたこの鉄路は,一世紀以上にわたり函館市民の足として,そして旅人の情熱を運ぶ架け橋として走り続けてきた。レトロな車体に乗り込み,カタコトと心地よい揺れに身を委ねれば,車窓には湯の川温泉の湯煙,五稜郭の緑,元町の洋館群,そして津軽海峡の水平線が次々と映し出される。それは単なる「目的地への移動手段」ではなく,函館という街の歴史と風情を肌で感じる「旅のハイライト」そのものである。本記事では,湯の川から五稜郭,十字街,谷地頭,函館どつく前へと広がる函館市電の路線網,運賃システム,1日乗車券の賢い活用法,車内での過ごし方や注意点までを網羅して解説する。この記事でわかること函館市電の運賃体系と「1日乗車券」のお得な利用基準(2013年訪問当時)乗車・降車...[続く]
優等列車の旅

【485系 特急白鳥】津軽海峡線で北海道へ!青函トンネルをくぐる伝説特急の座席・料金・快適な過ごし方

乗車:2013年7月海底を穿つ鉄路と国鉄型の誇り:485系「特急 白鳥」が誘う海峡の旅情本州の北端・青森と,北の大地の玄関口・函館。青函連絡船が波間に描いた航路を引き継ぎ,海底深くを穿った津軽海峡線(青函トンネル)を疾走していたのが,JR東日本とJR北海道が共同で運行した485系「特急 白鳥」である。かつて北陸路や羽越路を駆け抜けた昭和の名車・485系3000番台。リニューアルされたスタイリッシュな顔立ちと重厚なモーター音を響かせ,海底53.85kmの青函トンネルへと飛び込んでいく時間は,単なる都市間移動を超えた感動のドラマであった。吉岡海底駅や竜飛海底駅といったトンネル内の特殊駅を通過し,海を越えて北の大地へ上陸する感覚は,この列車でしか味わえない唯一無二の体験である。本記事では,乗車手順からおすすめの座席,車内設備,そして快適な滞在のコツまでを詳しく解説する。この記事でわかること485系「特急 白鳥」の運賃・所要時間・主要停車駅(2013年訪問当時)えきねっとや「みどりの窓口」での予約方法とおすすめの座席ポジション青函トンネル通過時の車内案内や485系3000番台の快適な車内設備津...[続く]
観光列車の旅

【リゾートしらかみ完全攻略】五能線の車窓・津軽三味線・予約のコツ!キハ40系時代の記憶と絶景ルート解説

乗車:2013年7月蒼き日本海と津軽の音色を届ける特等席:「快速リゾートしらかみ」の旅情日本海の荒波が削り出した岩礁美と,世界自然遺産・白神山地の雄大な緑。その境界線をなぞるように北上するJR五能線(ごのうせん)は,全国の旅人を魅了して止まない日本屈指のローカル線である。この絶景路線を舞台に,JR東日本が誇る観光快速として君臨するのが「リゾートしらかみ」である。かつて国鉄型キハ40系気動車を種車として誕生したこの列車は,広大な車窓,趣向を凝らした沿線イベント,そして車内に響き渡る津軽三味線の力強い音色など,乗車すること自体が旅のハイライトとなる仕掛けに満ちている。本記事では,秋田駅から青森駅まで全線を走り抜ける「リゾートしらかみ」の乗車手順,おすすめの座席ポジション,車内設備,そして乗りこなしの注意点までを余すことなく解説する。この記事でわかること快速「リゾートしらかみ」の運賃・所要時間・停車駅スケジュール(訪問当時)えきねっとでの指定席確保手順と「海側A席」を絶対に狙うべき理由橅(ぶな)編成をはじめとする車内設備・イベント・持ち込むべきアイテム五能線特有の揺れや遅延への注意点,および...[続く]
優等列車の旅

【485系 快速くびき野】信越本線を疾走する格安特急型列車!座席・混雑・日本海の絶景

乗車:2013年7月乗車券だけで味わう特急の余韻:信越本線を奔る「快速 くびき野」の魅力新潟県の妙高エリアから妙高山群を背にし,日本海沿岸の青海川や柏崎を経て,新潟平野の核心部である長岡・新潟へと至る信越本線。北陸新幹線が開業する以前のこの鉄路には,全国の鉄道ファンや格安旅を愛する旅行者が熱狂する伝説的な列車が存在した。JR東日本が運行していた485系「快速 くびき野」である。特急料金を一切必要とせず,乗車券や格安フリーきっぷ(青春18きっぷや北海道&東日本パス)のみで特急型車両のリクライニングシートに身を委ねられるという,破格のコスパを誇った俊足ランナー。車窓に沈む日本海の夕景と,床下から唸りを上げるMT54形主電動機のモーター音は,単なる移動を超えた「旅のハイライト」として深い旅情を刻んでくれた。本記事では,乗車手順からおすすめの座席,車内設備,そして乗りこなしの注意点までを徹底的に解説する。この記事でわかること485系「快速 くびき野」の運賃・所要時間・主要停車駅(訪問当時)指定席と自由席の選び方,および海側(A席)を確保するコツ国鉄型特急ならではの車内設備(座席・荷物棚・トイレ...[続く]
駅巡り

【信越本線・脇野田駅】北陸新幹線開業前の幻の姿!木造駅舎と高架橋が交差した奇跡の記録

訪問:2013年7月時代の狭間に咲いた幻の駅舎:JR東日本・信越本線「脇野田駅」の情景新潟県上越市。妙高の山々を遠くに仰ぐ静かな田園地帯に,かつてJR東日本・信越本線の「脇野田(わきのだ)駅」が佇んでいた。大正時代からの長い歴史を刻んできた味わい深い木造駅舎。しかし,2013年当時はすぐ脇で巨大な北陸新幹線の高架橋が着々と建設を進めており,まさに「古き良き昭和の鉄路」と「最先端の未来の鉄路」が鮮やかに交錯する異色の景観を呈していたのである。後に新幹線開業(2015年)に伴い,脇野田駅は新線へ移設されるとともに「上越妙高駅」へと改称され,旧駅舎とその周辺の風景は過去のものとなった。本記事では,北陸新幹線開業前夜の2013年に訪れた記憶をもとに,信越本線・脇野田駅の見どころ,歴史的背景,アクセス,そして訪問時の所要時間について客観的な記録と情緒あふれる視点で徹底解説する。この記事でわかること信越本線・脇野田駅の基本情報とアクセス方法(訪問当時)木造駅舎と新幹線高架橋が共存した貴重な見どころと写真映えスポット散策にかかる所要時間と混雑しやすい時間帯の傾向現在の上越妙高駅周辺の観光・ホテル予約...[続く]
ローカル線の旅

【北越急行ほくほく線 攻略】越後湯沢から十日町・直江津へ!HK100形の車内・運賃・アートと絶景巡り

訪問:2013年7月160km/hの残影と大地の芸術:越後湯沢から直江津を穿つ「ほくほく線」の情景越後山脈の猛々しい嶺を背に,上越新幹線が滑り込む越後湯沢駅。その一角から、越後妻有(えちごつまり)の深緑とトンネルの闇へと勇敢に飛び出していく短編成の列車が存在する。北越急行ほくほく線――かつて681系や683系「特急はくたか」が狭軌最高峰である160km/hという驚異的な俊足を誇り,首都圏と北陸を結ぶ大動脈として君臨した高規格路線である。HK100形単行(1両)または2両編成の普通列車が主役となった現代においても,一直線に伸びる高架橋や長大トンネル群,そしてトンネルを抜けた瞬間に広がる一面の棚田風景は格別の情景を醸し出す。草間彌生をはじめとする現代アートが点在する十日町・まつだいエリアから,直江津の日本海沿岸へと抜けるこのルートは,単なる移動を超えた「新潟の風土と歴史を体感する最高の鉄路」である。本記事では,ほくほく線の乗りこなし方,車内環境,途中下車スポット,そしてお得な手配方法を徹底解説する。この記事でわかることほくほく線(越後湯沢〜直江津)の運賃・主要駅・運行スケジュールHK100...[続く]
駅巡り

【日本一のモグラ駅】上越線・土合駅の全貌!462段の階段・所要時間・見どころを徹底解説

訪問:2013年7月深淵なる地底への誘い:JR東日本・上越線「土合駅」という異世界群馬県と新潟県の県境近郊,谷川岳の標高高き山麓にその駅は静かに佇んでいる。JR東日本・上越線の「土合(どあい)駅」。SNSで一度はその地底へと伸びる果てしない階段の写真を見かけたことがある読者も多いのではないだろうか。地下40メートル,新清水トンネル内に位置する下りホームから地上改札口へと続く階段は,実にして462段。そこは駅というインフラの枠組みを超えた,まるで映画のセットか古代の地底遺跡を彷彿とさせる異空間である。本記事では,この「日本一のモグラ駅」の魅力,実際に訪問した際の所要時間や見どころ,そして階段を安全に攻略するための秘訣を徹底的に解説する。この記事でわかること土合駅の基本情報と電車・車でのアクセス方法462段の階段と地下ホーム,木造駅舎の圧倒的な見どころ見学にかかるリアルな所要時間と混雑を避けるコツ周辺観光と快適な滞在に役立つホテル・チケット情報土合駅の基本情報とアクセス:谷川岳の懐に位置する秘境駅土合駅は無人駅であり,見学自体に特別な入場券予約は不要である(乗車券または有効なフリーパスで入...[続く]
路面電車の旅

8.7時間遅れのホーチミン市観光は午後から

ダナン駅を6時間遅れで出発の列車に乗車、この夜は列車内で一晩を明かしました。所定は5時20分着の予定でしたが、果たして、終点であり下車駅のサイゴンには実際に到着できるのは何時になるのでしょうか。Ga Sài Gòn列車は定刻から7時間遅れの昼12時、サイゴン駅に到着しました。長旅の疲れからか、列車から下車する乗客は皆逃げ出すかのようにはき出されてきました。ここサイゴン駅の先には、機回し用に線路が伸びています。この線路の先はホーチミン市中心部です。ハノイ駅やダナン駅では列車の端から写真を撮影することはできませんでしたが、ここサイゴン駅では撮影ができました。サイゴン駅を出ると、目の前にはダナン駅と同じように蒸気機関車が展示されていました。それでは、予定より大幅に遅れてのスタートにはなりましたが、ホーチミン市の散策に出かけましょう。Bảo tàng Chứng tích Chiến tranh最初に訪れたのはこちら、ベトナム戦争証跡博物館です。屋外には、ベトナム戦争当時に使用された兵器の数々が展示されています。こちらは米軍の飛行機です。入場料を支払い、肝心の展示を見学します。館内であえて写真...[続く]
路面電車の旅

7.ダナン駅での葛藤

時は過ぎ9月3日、ホイアンでの生活を終えいよいよ帰国の日が近づいてきました。ベトナム自体の出国は翌日ですが、帰りの飛行便がタンソンニャット発のため、ホイアンからホーチミン市まで移動する必要があります。そのため今日はホーチミン市まで向かう予定でありますが、ルートはハノイからホイアンへ来た時と同様、ベトナム縦断の後半戦であるダナンからホーチミン市(サイゴン)へ列車の旅となります。まずはホイアンからダナンへ自動車で移動(なんと帰りは送迎がありました!)、ダナン駅で列車を待ちます。Ga Đà Nẵngホイアンからダナン駅に到着したのは昼12時。乗車する列車はハノイ→ダナンで乗車したSE3列車で13時15分発です。余裕をもった到着で、待ち時間としても適切ですね!列車の到着まで駅舎内でネットでも見ながら待っていればすぐだろう~などという甘い考えをしながら、なんとなくふと駅舎の改札前で、列車の到着時刻を確認しようとしました。すると目に飛び込んできた文字は、トラブルは突然に「列 車 大 幅 遅 延」(※意訳)??(゚Д゚;)駅舎にいた駅員さんに旅行会社で手配したきっぷを見せ、乗る予定の列車は何時に到着...[続く]
路面電車の旅

6.昼間のホイアン観光

ホイアンに到着したのは、日も暮れた夜でした。せっかくなら昼間の明るい時間帯にも、観光しておきたい!ということで、早速宿から自転車を借りて出かけましょう。Hội Anトゥボン川に架かる橋です。夜はライトアップされておりましたが、昼間もランタンが飾られていてとても風情があります。川面と橋との間にまったく余裕があるように見えないのですが?トゥボン川沿いはこのように整備され、地元の人と観光客が多数行き交います。並べられた絵画は誰かの作品でしょうか?とても写実的で綺麗です。ここでひとつ驚いたのが、写真中心部にある、鳥居です。日本においては珍しいことではありませんが、外国にある鳥居は非常に貴重な存在です。一方で神社と思われるような境内までは残ってはいませんので、ここホイアンはかつて日本人が多く居住していたことから、その名残だと思われます。Chùa Cầuそのかつて日本人街の名残であった主たる場所が、ここ日本橋です。観光地らしく橋を渡ること自体に料金がかかります。料金を払い、渡ってみましょう。先ほど外観を撮影した場所を橋の内部から眺めます。日本橋は正式名称を来遠橋と呼びます。ランタンに書かれている日...[続く]
路面電車の旅

5.ベトナム中部の都市 ダナン・ホイアン観光

Ga Đà Nẵngダナン駅の外に出てきました。駅を出てすぐの正面に飾られているSLは、フランス統治時代に使用されていた機関車です。駅をすぐ出た通りには、このように大量の原付が走っています。ハノイでは自動車の割合もそこそこ多いように思えましたが、ここダナンに来るとその数には圧倒されます。一方、このように路地に入るといかにもベトナムというイメージの風景が目に入りました。Cầu Sông Hàn駅から少し歩くと、ダナンの街中を流れるハン川沿いまでやって来ました。川沿いはこのように遊歩道が整備され、誰でも立ち入ることが可能です。観光客よりも地元の方が多いように思えました。Giáo Xứ Chính Toà Đà Nẵng続いてやって来たのは、ピンクの外観が特徴的な教会、ダナン大聖堂です。ハノイ大教会は荘厳な印象でしたが、こちらはポップな印象です。今日の目的地は、ダナンから約30km離れ、かつて日本人街もあって栄えた町、ホイアンです。ダナンからホイアンまでは列車がないため、タクシーで移動します。Thành phố Hội Anホイアンは、ベトナムとヨーロッパ、中国、日本との交易の街として栄えま...[続く]
路面電車の旅

4.ベトナム統一鉄道の旅 ハノイ→ダナン

昨夜にハノイ駅を出発、寝台車に乗車しました。眠りにつき、目が覚めると、Ga Hà Nội→Ga Đà Nẵng ベトナム統一鉄道フエ駅に到着していました。ここフエはベトナムの旧首都であり、グエン朝の都がおかれていた場所です。多くの観光客がここで下車し、フエ市街地に足を進めていたようです。私はここフエで下車せずに、次の停車駅ダナンまで引き続き乗車を続けます。日も出ておりようやく外の景色を眺めることができました。ベトナムの中でも人口の少ない地区を現在走っているようですが、イメージ通りの南国の景色が広がります。途中、行き違いのため運転停車をしました。ローカルな雰囲気漂う駅です。写真に写る車両は現在も使用されているのでしょうか。それでは、ここで車内を探検してみましょう。ベトナム統一鉄道の座席仕様は、4つの設備があります。ソフトスリーパーこちらが今回一晩を過ごした寝台車です。車両の片方に通路があり、各寝台は開放式二段寝台と、かつて日本国内でも多数運転されていた開放式B寝台車です。マットレスは睡眠をとるのには十分な設備であり、人にもよりますがこの設備であれば快適な旅になること間違いないでしょう。ち...[続く]
路面電車の旅

3.歩いて巡るハノイ観光 歴史編

Bảo tàng Lịch sử Quân sự Việt Nam続いて到着したのはこちらベトナム軍事歴史博物館です。こちらはMIG21と呼ばれる戦闘機この旅はベトナムをハノイからホーチミンへと全土を縦断する旅ですが、その裏テーマとして定めていたものの1つに、戦争があります。ベトナムで戦争といえばもちろん、冷戦の代理戦争として悪名高いベトナム戦争が連想されます。この軍事歴史博物館は、ベトナム戦争に限らずベトナムのこれまでの歴史の中での戦争についてが展示されています。入口を入ってすぐに旧ソ連製の戦車T54B型も展示されており、緊張感があります。館内には日本語での説明書きはなく、細かな説明を理解するにはベトナム語もしくは英語が読める必要があります。ただしそこまで難しい内容ではないので、おおまかな概要を把握するくらいであれば問題はないでしょう。この飛行機は冷戦当時の旧ソ連側陣営で普及していたIlyushin Il-14と呼ばれるモデルです。当時はプロペラ機だったのですね。機体上部には「ベトナム航空」の文字が書かれていることから、民間機であったことが予想されます。そして屋外の展示で一番目立つの...[続く]
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2.歩いて巡るハノイ観光 旧市街地編

ハノイの宿で一夜を明かし、朝から早速市内観光です。今回ハノイで泊まった宿はこちらでした。ここの宿にした理由は1つ、日本にある某ファミレスチェーンの名前に似た響きであったからです。今日の夜はハノイにはもう1泊せず、寝台列車でハノイを出発する予定です。たった1日ではありますが、ハノイを満喫すべく各所を巡ります。Tháp nước Hàng Đậuホテルから出てすぐ歩いた先の景色がこちら!ハンダウ給水塔と呼ばれる建物です。そして驚くのはその前の道を通る原付バイクの通行量の多さ!さすがベトナムというべき光景です。しばらくは見慣れない街並みを散策しながら歩きます。この道の両脇に駐輪された原付の多さが、ベトナムの原付の普及度と都市部の過密さを現しているようです。奥に見える史跡はÔ Quan Chưởngと呼ばれる城門跡です。非常に騒がしいここはハノイの旧市街地中心部で、昼間は常に人が行き交います。ここ市街地には、日本で事前に手配したベトナム統一鉄道の乗車券を購入した代理店がありました。日本語の通じる会社でしたので、無事にチケットを受け取り、ようやく長く続く旅の準備が整いました。Đền Ngọc S...[続く]