0_千葉県

旅行記まとめ

【時をかける秘境駅】日本一短い芝山鉄道と,成田空港の底に眠る「東成田駅」を旅する

本ページはプロモーションが含まれています取材:2014年6月かつて国の威信をかけて造られた巨大空港の,その足元に「忘れ去られた時間」が眠っているのを知っているだろうか。2014年6月,梅雨の晴れ間の青空はどこか白く霞んでいた。高校生の私は,ポケットに詰め込んだ僅かな小遣いを手に,日暮里駅のホームに立っていた。目指すは,日本一総営業距離が短い鉄道「芝山鉄道」,そしてかつての成田空港駅でありながら,今は隔離された迷宮のように佇む「東成田駅」である。今回は,昭和の熱気と時代の波に翻弄された,千葉の秘境鉄路を巡る旅の記録である。京成電鉄の各駅停車に揺られて旅の始まりは日暮里駅からだ。快特やスカイライナーが最高時速160kmで駆け抜ける成田スカイアクセス線を横目に,私はあえて本線の「普通」列車に乗り込んだ。車窓から流れゆく下町の景色が,第に緑豊かな房総の田園風景へと移り変わっていく。モーターの唸りと,ジョイントの刻む規則正しいリズムが心地よい。高校生の退屈な日常から,少しずつ非日常へと現実が剥がれ落ちていく感覚に,胸が小さく高鳴った。宗吾参道駅で乗り換え,さらに進むと列車は「東成田線」へと分岐す...[続く]
0_飛行機の旅

【LCCでゆく夜間飛行】夜の鉄路から天空の航路へ。南海ラピートとジェットスター,成田から京成アクセス特急で繋ぐ究極のコスパ旅

本ページはプロモーションが含まれています取材:2014年1月鉄の深海魚から,眠らない人工島へ。ラピートが運んだ夜の滑走路濃紺の車体が,プラットホームの蛍光灯を浴びて妖しくきらめいていた。2014年1月。冬休みの終わりを惜しむように,私は関西空港駅の改札へと歩を進めていた。旅の終わりを惜しむ私は,大阪・難波から南海電鉄の誇る空港特急「ラピートβ(ベータ)」に揺られてこの場所に到着したばかりであった。航空機のような丸い窓,レトロフューチャーな「鉄人28号」を彷彿とさせる大胆な先頭形状。その深海魚を思わせる独創的な空間から吐き出されると,目の前には,近未来の宇宙ステーションのような開放的な関西国際空港の空間が広がっていた。関西国際空港は,平成6年(1994年)に世界初の「完全人工島」として開港した,日本を代表する24時間運用可能な国際拠点空港である。特に2010年代に入ってからの関空は,日本におけるLCC(格安航空会社)の聖地として劇的な変貌を遂げていた。新幹線や既存のレガシーキャリア(大手航空会社)の運賃が高嶺の花であった高校生の私にとって,わずか数千円の運賃で東京へと運んでくれるLCCの...[続く]