1.社会主義国ベトナム旅行をする前に必要なこと

今年もやって来ました夏休み。去年の海外はマレーシア・シンガポールを訪れ、鉄道で縦断の旅をしました。

1.日本から北京を経由してマレーシアへ
2016年は大学に入学、まだ慣れない大学生活を楽しみ、旅行もまずは国内が中心に動いていました。そして今度はいよいよまた国外に行こうと思い立ち、気がつけば安い航空券を探していました。ちょうど1年前の台湾以来の海外旅行の始まりです。東京国際空港→北京首都国际机场 (HND→PEK)飛行機で旅を始めるには、成田空港を利用することの多い私ですが、今日は珍しく羽田空港から出発する便を利用します。国内便の発着が多い羽田空港ですが、今回は国際線ターミナルから出発します。今回利用するのは日系の航空会社のマレーシア直行便ではなく、中国国際航空で一度北京へ、北京で便を乗り継ぎクアラルンプールへ向かいます。海外のキャリアを利用するのは今回が初です。やはり海外の会社であるだけあり、乗務員も日本人ではなく、また離陸前に流れる安全VTRが中国語メイン、また乗客がパンダである点が新鮮でした。そう時間もかからないうちに北京に到着です。これもまた初中国ではありますが、今回はトランジットのため入国はせず、制限エリア内で次のクアラルンプール行きを待ちます。北京首都国际机场→Lapangan Terbang Antaraba...[続く]

次もまた別の国に行きたいなあなんと考えていたところ、ベトナムで行われるとある企画が目につきました。

大学生が参加しがちなとある海外インターンです。これから経済発展の見込めるベトナムの旧日本人街・ホイアンで2週間滞在、ビジネスについての知見を広げるためのものです。でもせっかくベトナムに行くのだからそれだけでは物足りない、ということで、海外インターンの前後で現地滞在して他の街も訪れよう!と思い立ちました。

しかし、ベトナムを訪れるには見逃すことは許されない大事な点があります。それはビザの存在です。
ベトナムの原則として、観光目的であっても入国には事前に滞在ビザの取得が必要となります。ただし日本を含む一部の国では一定期間内の観光目的であればビザが免除されます。日本の場合はそれが15日間であり、先ほどのインターンのプログラムも2週間でした。つまり、単純に前後で観光しようなどという安易な考えはビザを取得しなければ難しいのでした。

他の都市の観光はしたい、でもビザを取得しなければそれは叶わない…私の下した結論は、

前段 駐日ベトナム大使館

成田空港からハノイ行きの飛行機が出発するちょうど1ヶ月前の7月18日。試験直前の重要な時期ではありますが、大学の授業が午後からであったため、午前中に代々木のベトナム大使館を訪れました。こちらで1ヶ月間有効のシングル観光ビザを申請します。大使館といえば都会の中心部に荘厳な警備体制で鎮座しているイメージがありますが、ベトナム大使館は代々木の高級住宅街の中に存在しています。地下鉄代々木公園駅で下車し、ゆっくりと歩いて15分程度で到着です。

大使館に到着。敷地に入るとそこはもう治外法権が適用されます。よく「大使館ナンバーの自動車とは事故るな」とも言いますが、住宅地の真ん中に外国扱いされる土地があるのも、なんとも不思議な感覚に陥ります。
とはいうものの、こちらはただ単に観光ビザ申請に訪れた善良な一般市民。何も怪しいことなどしておりません。再び日本の法律が及ぶ地に戻るまで、堂々としていればよいのです。

大使館の建物に入ると、すぐ案内に沿って受付です。申請書を記入してパスポートを持ち、あとは順番が来るまで待っていればよいのです。何かしらの尋問も受けることを覚悟の上でしたが、駐在の事務員の方がただマニュアルに沿った事務的手続きを終えるのみでした。数時間待たされることも想定しておりましたが、案外スムーズにビザが発行され、ようやくパスポートに入出国スタンプ以外の正式なビザが貼付されました。

前段 ベトナム統一鉄道の予約方法

今回のプランは成田発→ハノイ着、ベトナムで約2週間過ごした後、ホーチミン発→羽田着のルートで飛行機を予約しました。それで肝心のハノイ→ホーチミンの国内移動ルートですが、ベトナムではハノイ→ホーチミンのような長距離移動は飛行機が一般的です。新幹線や高速道路のような陸上交通が発展する前に飛行機技術が輸入され、結果として日本の価値観から見ると歪なインフラ整備状況となっているのです。

ただ、一般的な飛行機を利用してホイアン(空港があるのは隣町のダナン)にアクセスするのは面白くありません。せっかくの機会ですので、長距離列車に乗車して旅情を味わおうと考えました。

ルートが決まれば早速予約です。もちろん鉄道のチケットですので現地の駅の窓口に行けば買えるのですが、やはり事前に予約ができた方が安心です。ベトナム統一鉄道は公式ウェブサイトもあり、日本からアクセスすれば列車の時刻表や座席予約が可能です。列車の時刻を検索、この時間帯の列車にしようと座席を指定、購入を試みるものの…

カ ー ド が 使 え ま せ ん で し た

どうやら調べてみると、日本で発行されたカードは使用できないらしいことが判明。カード発行会社に問い合わせてみるものの、解決策は見つからず。諦めてなんとか事前に予約できる方法がないか調べたところ、ベトナム統一鉄道の取り扱いがある旅行会社経由であれば事前に予約することができるそう。

予約したい列車の時刻や座席の種類を伝え、発券を依頼します。
手配完了の連絡があると、準備完了です。あとは現地で実物の乗車券を受け取るだけです。

前段が長くなりましたが、これで予約ベトナム縦断旅の手配は完了、あとは出発するだけになりました。

東京駅→成田空港

時は変わり出発当日となりました。いつもは鉄道を乗り継ぎ成田空港を目指すところですが、今日は荷物が多いためバスを利用します。
成田行きの高速バスは、東京駅八重洲口から引っ切りなしに発車するので、いつでも利用することができ便利です。
もちろん事前予約をしておけば安心ですが、バスは頻繁に発車するので当日窓口でチケットを買えば利用することも可能です。

成田国際空港 (NRT)→Sân bay quốc tế Nội Bài (HAN)

今回利用するのは日航のため、成田空港第2ターミナルから出発です。搭乗するのは18:25発 JL751便 ハノイ行きです。

前回海外旅行で中華系航空会社を利用し、ロストバゲージに遭ったばかりのため今回は日系の航空会社を選択しました。

ターミナルから機体を眺めると心が躍ります。

離陸が夕方であったため、雲の上まで高度が上がるとすぐに夕暮れです。雲の上から眺める日没も良いものです。

ハノイまでの飛行時間は約5時間半、夕方の離陸ですが機内泊とはならず、夜遅くに現地に到着、そこからタクシーでホテルに向かうこととなります。

夜11時前にようやく入国手続きが完了、ベトナムに初入国しました。
空港ターミナルからタクシーに乗車、ホテルに到着して今日の行程は終了です。

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