北海道・東北地方の旅

北海道討ち入り 2017春

5.幕末の歴史を感じる 港町函館巡り

北海道旅行も最終日となりました。今日はゆっくりめのスタートです。元町公園ここ元町公園には、旧函館区公会堂と呼ばれる洋館があります。前回函館に訪れた時にも立ち寄りましたが、今回もしっかりと見物します。ここ元町公園の立地は、周辺市街地よりも少し高い函館山の麓に位置しており、函館の港町を一望することができます。それでは、早速中の見物に入りましょう。旧函館区公会堂「公会堂」と名前がつくだけあり、大人数が集まることのできるホールもあります。建物からの景色はこの通り。港町函館を象徴するかのようなイメージです。個人的に、洋館といえばいつまでも眺めていて飽きない階段が魅力です。旧イギリス領事館元町公園のすぐそばに立地する、旧イギリス領事館も一緒に訪れます。かつての領事官が函館の街並みを覗いています。金森赤レンガ倉庫前回2013年当時は時間の関係で訪れることが叶わなかった、金森赤レンガ倉庫です。函館といえばこちらの景色をイメージする方も多いのではないでしょうか。いずれの倉庫も、現在は造られた当時と同じ倉庫利用はされておらず、函館のみやげ物や名産を提供するレストランとして利用されています。赤レンガ倉庫のす...[続く]
北海道討ち入り 2017春

4.函館の珍温泉地 水無海浜温泉へ

久しぶりの北海道討ち入り、昨日まで札幌・小樽を中心に旅をしてきました。今日からは大きく訪れる場所を変え、函館へ向かいます。札幌を今回の旅の目的地とすると、今日からの行程は帰り道にあたります。札幌駅→新函館北斗駅 スーパー北斗北の大地北海道はかなり大きな土地です。札幌→函館は特急に乗車して3時間以上かかります。発車してしばらく、千歳線に入ると雪の降り積もった山々を横目に、列車が進みます。千歳線は平らな土地を走るため、窓の外に広がる景色も果てしないように見えます。苫小牧を過ぎると、窓の外の景色も雪の平原から港町に変わります。春ではありますが、どこか荒々しさが漂う海です。窓の外から見える、頂上が雲に隠れた山は、北海道駒ヶ岳でしょうか。列車は室蘭から内浦湾をぐるっと周回、下車するのは、新幹線との接続駅、新函館北斗駅に到着です。新函館北斗駅→函館駅ここからは列車を乗り換え、函館まで向かいます。乗車するのは1番のりばから出発する、快速はこだてライナーです。この形式ははこだてライナー専用なのか、車体にロゴが印刷されています。これはかなり珍しいことでしょう。このはこだてライナーは北海道新幹線の開通した...[続く]
北海道討ち入り 2017春

3.札幌名所建築巡り

小樽駅→札幌駅前回小樽での散策を終え、札幌に戻ります。昭和初期の歴史的建造物が街のあちこちにある小樽ですが、駅もその例に漏れず昭和の雰囲気を漂わせています。照明もガス灯がモチーフでしょうか。小樽は札幌の衛星都市のような側面もあり、札幌までの区間は数多くの列車が発着しています。特に札幌から先、北海道の玄関口である新千歳空港行きの直通快速も頻繁に運転がされており、この区間の鉄道の重要性を物語っています。一方で、北海道新幹線が札幌まで延伸がされると札幌と反対方向、ニセコ方面の路線は廃止の検討がなされているとか。北の大地の厳しさを感じます。小樽築港から銭函は海沿いの線路を走ります。ここ石狩湾から、ロシアを越えどこまでも遠く行けてしまいそうな気がします。札幌駅まで戻ってきました。北海道庁赤れんが庁舎まず訪れるのは、昨日時間が遅く中の見学ができずに終わった旧北海道庁です。積もった雪とレンガの赤が良いコントラストに思います。赤のカーペットが優雅さを際立てます。当時の市長室や、応接室もしっかりと見学します。縦方向に吹き抜ける階段は何と美しいのでしょう。一通り内部を見終え、続いては札幌といえば!の名所に...[続く]
北海道討ち入り 2017春

2.小樽散策 昭和の面影を探して

中島公園駅→宮の沢駅宿のある中島公園から、今日も旅を始めます。地下鉄東西線に乗車、西の端である宮の沢駅に到着しました。ここ宮の沢駅が最寄りの観光スポットは、あの有名なお菓子の工場ですが、そこには目もくれずに今日もまた温泉に浸かります。やってきたのはこちらの日帰り温泉施設です。一見するとアクセスに難ありのようにも思えますが、宮の沢駅から無料送迎バスが出ているため、簡単にアクセスすることが可能です。ゆっくり温泉を楽しんでいると、時刻はお昼近くとなりました。次はまた施設の無料送迎バスに乗車、今度は小樽市中心部へと異動します。温泉施設を利用することにより、札幌から小樽を無料で移動することができました。三角市場続いて訪れたのは、小樽駅前すぐの市場、三角市場です。ここで北海道ならではの海鮮丼をいただきました。旧手宮線跡海鮮丼でお腹が膨れたところで、いよいよ街に繰り出します。こちらの雪で埋もれている道は、自動車や人の通常往来しない、廃線跡です。その名も国鉄手宮線と呼ばれ、観光スポットの1つに数えられています。小樽中心市街地の真ん中を縦に貫くように敷かれた線路は、かつて小樽の炭鉱から産出された石炭を運...[続く]
北海道討ち入り 2017春

1.(o▽n)

マレーシア・シンガポールから帰国して数日、今度は雪の残る北の大地へ出発です。成田国際空港→新千歳空港 (NRT→CTS)台湾に行く時にも利用したバニラエアで北海道まで飛びます。北海道も、以前訪れたのは函館止まりでしたが、今回は北海道の中心、札幌まで直行です。以前の普通列車乗り継ぎの旅と比べると、飛行機とは何とも便利な乗り物だと実感します。新千歳空港に到着です。新千歳空港駅→新札幌駅ここからは、快速エアポートで一気に札幌市街地まで移動します。約1時間の乗車で新札幌駅に到着です。ここ新札幌は札幌市の中でも郊外に位置しますが、JRのほかに地下鉄も乗り入れる、交通拠点となっています。ちょうどいい時間でしたので、ここ新さっぽろで昼食に札幌ラーメンを食べることとしました。店内は昭和の雰囲気漂う装飾で、食事以外も楽しむことができました。新さっぽろ駅→南平岸駅続いて地下鉄に乗り換え、新さっぽろから大通で乗り換え、南平岸で下車します。南平岸、とある界隈ではとても有名な地名ですが、私も例に漏れずそこを訪れることにしました。平岸高台公園ここまで読まれた方であれば、これ以上の説明は不要でしょう。北海道テレビ社...[続く]
常磐線浜通りの旅 2016春

2.海の見える神社と竜田駅

夜明け市場まず駅を出てすぐ訪れたのは、復興飲食店街「夜明け市場」です。ここは東日本大震災の影響により営業ができなくなった飲食店オーナーなどをはじめ、いわきの復興を願う人々が集い完成した場所です。昼間という時間もあり、そこまで賑わっている様子ではありませんでしたが、また訪れたときにはここでいわきならではの食事を味わってみたいものです。いわき駅→四ツ倉駅2駅だけ列車に乗車、海を見に行きます。四ツ倉駅に到着です。雰囲気のある木造駅舎です。ここからまず道の駅よつくら港の方向へ歩き、国道6号沿いに海を眺めます。四ツ倉→徒歩一部区間では2016年現在も工事がされているようです。護岸工事の可能性もありますが、アスファルトの途切れた道もあるので新たに街が作られているのでしょうか。滝ノ御前稲荷大明神少し歩くと、滝ノ御前稲荷大明神と名前のある神社にたどり着きました。こちらも震災後に再建されたのでしょうか。背後は波風に常にさらされており、気づいたらいつ浸食されてもおかしくなさそうです。蟹洗の磯と呼ばれる地点から太平洋と水平線を眺めます。江之網の磯江之網の磯です。地層がよく見えます。トンネルを抜けると弁天島弁...[続く]
常磐線浜通りの旅 2016春

1.海の見える駅と温泉街

高校生活最後の旅、青春18きっぷを使用し常磐線方面の旅に出ます。北千住駅→取手駅早朝の常磐線各駅停車に乗車、取手で下車します。常磐緩行線は日中時間帯は我孫子止まりとなるため、各駅停車で取手まで乗車できる機会は、あまり常磐線に乗車しない私にとっては貴重な機会です。取手駅は初めて下車しましたので、周囲を散策してみます。特段これといって特筆すべきことはありません。取手駅→日立駅取手から先は青い常磐線に乗車、茨城の奥地を目指します。途中水戸で乗り換え、列車に揺られること計2時間、到着したのは日立駅です。海の見える駅 日立日立駅の特徴、それは駅舎からガラス越しに太平洋を望める点です。改札から市街地側の出口までは少し距離があるため、動く歩道も設置されています。駅前広場より中央口を望みます。日立はその名前の通り、日立製作所の起源となった鉱山がある街です。そして現在も同社の工場が存在、街には欠かせない企業となっています。駅から市街地中心部へ続く道の途中にある日立ショッピングセンターの脇は、このように歩行者専用道として整備されています。それでは、駅の反対口に出て、海を眺めてみましょう。海岸口を降り1階に...[続く]
みちのく小旅行 2014春

6.念願の寝台特急「あけぼの」に乗る

夜の秋田駅昨日の早朝上野を出発、常磐線・水郡線経由で仙台へ移動、仙台で一泊した後に仙台・松島を観光、普通列車で北上しました。盛岡からはスーパーこまちに乗車して秋田に到着、長い道のりでしたがそしてここ秋田からこの旅のメインである寝台特急に乗車します。高鳴る鼓動を抑え、改札を通りホームに降り立ちます。そして、汽笛を鳴らしながらやってきた列車は…やって来ました「あけぼの」!貴重な機関車牽引列車です。しっかりと撮影して記録しておきます。写真もしっかり撮影したところで、予約した寝台に乗り込みます。あけぼのB寝台今日確保した寝台はB寝台下段です。JRの寝台列車はシーツなどは自分で準備する方式で、JR柄の浴衣も寝間着として用意されています。ベッドの長さは日本人成人男性でも十分横になれるでしょう。あけぼのは二段式寝台で、上段へはハシゴで上がります。このハシゴは収納可能で、使用しないときはたたみ、窓から外の景色を楽しむことが可能です。客車内にはこのように所狭しと寝台が並んでいます。このように寝台付近を物珍しく見ていると列車は秋田を発車、車掌さんの検札も受け、寝るまでの時間少しの間だけ列車内を歩いてみまし...[続く]
みちのく小旅行 2014春

5.もうすぐお別れ E6系「スーパーこまち」に乗る

仙台駅からさらに北上します。今日の最終目的地は秋田駅です。ここまで来てこの旅の本来の目的を振り返ります。それは寝台特急「あけぼの」に乗ることで、その乗車ありきで旅は始まりました。すなわち、あけぼのに乗車する秋田駅までの道のりは極端な表現をすると前座に過ぎないわけです。ただその道のりで観光をしないと楽しくない!ということで主に仙台・松島で観光をしました。もっと見るべきスポットはあったのに…と後ろ髪を引かれながら、普通列車に乗り込みました。仙台駅→盛岡駅仙台から盛岡の間は新幹線であれば一瞬ですが、普通列車の旅、そうはいきません。途中一ノ関などで数回乗り換えを経て、盛岡に到着した頃にはもう日は落ちてしまいました。盛岡駅に到着、ここから秋田へ向かいますが、さすがに秋田まで普通列車で行くには間に合わない…ということで、やっと新幹線に乗車です。盛岡駅→秋田駅 スーパーこまち乗車する路線は秋田新幹線ですが、乗る列車は少し特殊です。18:26発のスーパーこまち17号に乗車です。「スーパーこまち?」と思われた方もいるかもしれません。秋田新幹線といえば「こまち」です。実際に次の19:24発は「こまち」43...[続く]
みちのく小旅行 2014春

4.再びの仙台市内巡り 大崎八幡宮

東北本線に乗って、仙台駅へと戻ってきました。仙台市営地下鉄東西線前の日訪れた時は気づきませんでしたが、駅前では仙台市営地下鉄東西線の工事が進められていました。開通が楽しみです。仙台駅からまたバスに乗車、昨日は仙台城にしか行けませんでしたので、他に気になる観光地を回ります。大崎八幡宮仙台駅からバスに揺られること十余分、大崎八幡宮に到着です。バス停を降りたすぐ隣にあるのが一の鳥居です。ここ大崎八幡宮は仙台でも由緒ある神宮であり、参道も立派に直線状に続いています。一の鳥居をくぐってまっすぐ進むとこちらが二の鳥居です。ここより先は石段が待ち構えます。またこの石段は大石段としても有名だそうです。二の鳥居すぐの大石段です。お年寄りにはつらそうな参道です。石段を登った先に見えるのが次の鳥居、三の鳥居です。ここまで登ると本殿もすぐそば…ではなく、長い道が続きます。参道をひたすら歩き続け、最後の門をくぐると本殿に到着です!短いようで長い参道です。これだけ長いと十分な威厳が感じられるものです。ここでお参りをし、今まで歩いてきた参道を戻り、バスに乗り市街地を散策します。乗車するのはこちらの変わった外観をして...[続く]
みちのく小旅行 2014春

3.二つのルートで行く松島観光

ゲストハウスで一夜を過ごし、朝から仙石線に乗車して松島方面へ進みます。苦竹駅→高城町駅列車は高城町に到着です。仙石線はその名前の通り、この先石巻まで路線は延びています。しかし先の震災の影響で、現在もなおこの先は不通区間となっております。駅名標もこのように簡易的に補修されているだけであり、早く次の駅の案内が再開してほしいものです。線路はこの先まで続いていますが、そこへ向かう列車はありません。列車で1駅乗り折り返し、松島海岸駅松島観光の起点である松島海岸駅に到着です。駅舎も趣のある装いです。この駅は東北の駅百選のうちの1つです。松島海岸 旅の始まりにはふさわしい駅です。日本三景 松島海岸沿いは公園として整備され、観光のルートには最適です。駅から少し歩くと、松島の島々がお出迎えです。島巡りの観光船が発着する桟橋もすぐ近くです。このフェリーに乗ると1時間程度で松島の島々を眺めることができ、陸からは望めない景色も楽しめます。ただ今回は時間の関係上乗ることはしません。こちらは観瀾亭で、お茶屋です。外から建物を眺めるだけでも雰囲気を感じられ満足です。隣には波の浸食で変形した岩も。自然の力とはなんと強...[続く]
みちのく小旅行 2014春

2.仙台観光 仙台城と利府支線

普通列車で仙台に到着、今日はもう残る時間は観光に使います。仙台は去年も訪れてはいるものの、ゆっくりと観光はできずにほぼ通過してしまったので、今回その分じっくり各所を訪れます。仙台駅から路線バスに乗りまずやって来たのは、こちら。仙台城跡青葉城跡です。ここにはあの仙台といえばまず挙がる、伊達政宗公像、そして仙台市街地を一望できる展望台もあります。残念ながら天守は現存しないため、往年の青葉城の様子を体感することは叶いません。それではまず市内一望から建設中のビルもいくつか見え、仙台が現在も発展を続ける都市だということがわかります。ふと景色を眺めてみると??巨大な大仏のようなものが…なんだこれは…不思議なものを発見してしまいました。後になって調べてみると、これは仙台大観音であることがわかりました。これは事前に知っておけばよかった!知っていたのなら、近くまで行って見上げることもした(かも)。気を取り直して、仙台といえば…そう、かつての仙台藩領主である伊達政宗です。独眼流ともして知られている彼の名は、日本人なら一度は耳にしたことがあるかもしれません。私は彼の歴史について語れることは少ないですが、こう...[続く]