アジアの旅

ベトナム縦断 2017夏

8.7時間遅れのホーチミン市観光は午後から

ダナン駅を6時間遅れで出発の列車に乗車、この夜は列車内で一晩を明かしました。所定は5時20分着の予定でしたが、果たして、終点であり下車駅のサイゴンには実際に到着できるのは何時になるのでしょうか。Ga Sài Gòn列車は定刻から7時間遅れの昼12時、サイゴン駅に到着しました。長旅の疲れからか、列車から下車する乗客は皆逃げ出すかのようにはき出されてきました。ここサイゴン駅の先には、機回し用に線路が伸びています。この線路の先はホーチミン市中心部です。ハノイ駅やダナン駅では列車の端から写真を撮影することはできませんでしたが、ここサイゴン駅では撮影ができました。サイゴン駅を出ると、目の前にはダナン駅と同じように蒸気機関車が展示されていました。それでは、予定より大幅に遅れてのスタートにはなりましたが、ホーチミン市の散策に出かけましょう。Bảo tàng Chứng tích Chiến tranh最初に訪れたのはこちら、ベトナム戦争証跡博物館です。屋外には、ベトナム戦争当時に使用された兵器の数々が展示されています。こちらは米軍の飛行機です。入場料を支払い、肝心の展示を見学します。館内であえて写真...[続く]
ベトナム縦断 2017夏

7.ダナン駅での葛藤

時は過ぎ9月3日、ホイアンでの生活を終えいよいよ帰国の日が近づいてきました。ベトナム自体の出国は翌日ですが、帰りの飛行便がタンソンニャット発のため、ホイアンからホーチミン市まで移動する必要があります。そのため今日はホーチミン市まで向かう予定でありますが、ルートはハノイからホイアンへ来た時と同様、ベトナム縦断の後半戦であるダナンからホーチミン市(サイゴン)へ列車の旅となります。まずはホイアンからダナンへ自動車で移動(なんと帰りは送迎がありました!)、ダナン駅で列車を待ちます。Ga Đà Nẵngホイアンからダナン駅に到着したのは昼12時。乗車する列車はハノイ→ダナンで乗車したSE3列車で13時15分発です。余裕をもった到着で、待ち時間としても適切ですね!列車の到着まで駅舎内でネットでも見ながら待っていればすぐだろう~などという甘い考えをしながら、なんとなくふと駅舎の改札前で、列車の到着時刻を確認しようとしました。すると目に飛び込んできた文字は、トラブルは突然に「列 車 大 幅 遅 延」(※意訳)??(゚Д゚;)駅舎にいた駅員さんに旅行会社で手配したきっぷを見せ、乗る予定の列車は何時に到着...[続く]
ベトナム縦断 2017夏

6.昼間のホイアン観光

ホイアンに到着したのは、日も暮れた夜でした。せっかくなら昼間の明るい時間帯にも、観光しておきたい!ということで、早速宿から自転車を借りて出かけましょう。Hội Anトゥボン川に架かる橋です。夜はライトアップされておりましたが、昼間もランタンが飾られていてとても風情があります。川面と橋との間にまったく余裕があるように見えないのですが?トゥボン川沿いはこのように整備され、地元の人と観光客が多数行き交います。並べられた絵画は誰かの作品でしょうか?とても写実的で綺麗です。ここでひとつ驚いたのが、写真中心部にある、鳥居です。日本においては珍しいことではありませんが、外国にある鳥居は非常に貴重な存在です。一方で神社と思われるような境内までは残ってはいませんので、ここホイアンはかつて日本人が多く居住していたことから、その名残だと思われます。Chùa Cầuそのかつて日本人街の名残であった主たる場所が、ここ日本橋です。観光地らしく橋を渡ること自体に料金がかかります。料金を払い、渡ってみましょう。先ほど外観を撮影した場所を橋の内部から眺めます。日本橋は正式名称を来遠橋と呼びます。ランタンに書かれている日...[続く]
ベトナム縦断 2017夏

5.ベトナム中部の都市 ダナン・ホイアン観光

Ga Đà Nẵngダナン駅の外に出てきました。駅を出てすぐの正面に飾られているSLは、フランス統治時代に使用されていた機関車です。駅をすぐ出た通りには、このように大量の原付が走っています。ハノイでは自動車の割合もそこそこ多いように思えましたが、ここダナンに来るとその数には圧倒されます。一方、このように路地に入るといかにもベトナムというイメージの風景が目に入りました。Cầu Sông Hàn駅から少し歩くと、ダナンの街中を流れるハン川沿いまでやって来ました。川沿いはこのように遊歩道が整備され、誰でも立ち入ることが可能です。観光客よりも地元の方が多いように思えました。Giáo Xứ Chính Toà Đà Nẵng続いてやって来たのは、ピンクの外観が特徴的な教会、ダナン大聖堂です。ハノイ大教会は荘厳な印象でしたが、こちらはポップな印象です。今日の目的地は、ダナンから約30km離れ、かつて日本人街もあって栄えた町、ホイアンです。ダナンからホイアンまでは列車がないため、タクシーで移動します。Thành phố Hội Anホイアンは、ベトナムとヨーロッパ、中国、日本との交易の街として栄えま...[続く]
ベトナム縦断 2017夏

4.ベトナム統一鉄道の旅 ハノイ→ダナン

昨夜にハノイ駅を出発、寝台車に乗車しました。眠りにつき、目が覚めると、Ga Hà Nội→Ga Đà Nẵng ベトナム統一鉄道フエ駅に到着していました。ここフエはベトナムの旧首都であり、グエン朝の都がおかれていた場所です。多くの観光客がここで下車し、フエ市街地に足を進めていたようです。私はここフエで下車せずに、次の停車駅ダナンまで引き続き乗車を続けます。日も出ておりようやく外の景色を眺めることができました。ベトナムの中でも人口の少ない地区を現在走っているようですが、イメージ通りの南国の景色が広がります。途中、行き違いのため運転停車をしました。ローカルな雰囲気漂う駅です。写真に写る車両は現在も使用されているのでしょうか。それでは、ここで車内を探検してみましょう。ベトナム統一鉄道の座席仕様は、4つの設備があります。ソフトスリーパーこちらが今回一晩を過ごした寝台車です。車両の片方に通路があり、各寝台は開放式二段寝台と、かつて日本国内でも多数運転されていた開放式B寝台車です。マットレスは睡眠をとるのには十分な設備であり、人にもよりますがこの設備であれば快適な旅になること間違いないでしょう。ち...[続く]
ベトナム縦断 2017夏

3.歩いて巡るハノイ観光 歴史編

Bảo tàng Lịch sử Quân sự Việt Nam続いて到着したのはこちらベトナム軍事歴史博物館です。こちらはMIG21と呼ばれる戦闘機この旅はベトナムをハノイからホーチミンへと全土を縦断する旅ですが、その裏テーマとして定めていたものの1つに、戦争があります。ベトナムで戦争といえばもちろん、冷戦の代理戦争として悪名高いベトナム戦争が連想されます。この軍事歴史博物館は、ベトナム戦争に限らずベトナムのこれまでの歴史の中での戦争についてが展示されています。入口を入ってすぐに旧ソ連製の戦車T54B型も展示されており、緊張感があります。館内には日本語での説明書きはなく、細かな説明を理解するにはベトナム語もしくは英語が読める必要があります。ただしそこまで難しい内容ではないので、おおまかな概要を把握するくらいであれば問題はないでしょう。この飛行機は冷戦当時の旧ソ連側陣営で普及していたIlyushin Il-14と呼ばれるモデルです。当時はプロペラ機だったのですね。機体上部には「ベトナム航空」の文字が書かれていることから、民間機であったことが予想されます。そして屋外の展示で一番目立つの...[続く]
ベトナム縦断 2017夏

2.歩いて巡るハノイ観光 旧市街地編

ハノイの宿で一夜を明かし、朝から早速市内観光です。今回ハノイで泊まった宿はこちらでした。ここの宿にした理由は1つ、日本にある某ファミレスチェーンの名前に似た響きであったからです。今日の夜はハノイにはもう1泊せず、寝台列車でハノイを出発する予定です。たった1日ではありますが、ハノイを満喫すべく各所を巡ります。Tháp nước Hàng Đậuホテルから出てすぐ歩いた先の景色がこちら!ハンダウ給水塔と呼ばれる建物です。そして驚くのはその前の道を通る原付バイクの通行量の多さ!さすがベトナムというべき光景です。しばらくは見慣れない街並みを散策しながら歩きます。この道の両脇に駐輪された原付の多さが、ベトナムの原付の普及度と都市部の過密さを現しているようです。奥に見える史跡はÔ Quan Chưởngと呼ばれる城門跡です。非常に騒がしいここはハノイの旧市街地中心部で、昼間は常に人が行き交います。ここ市街地には、日本で事前に手配したベトナム統一鉄道の乗車券を購入した代理店がありました。日本語の通じる会社でしたので、無事にチケットを受け取り、ようやく長く続く旅の準備が整いました。Đền Ngọc S...[続く]
ベトナム縦断 2017夏

1.社会主義国ベトナム旅行をする前に必要なこと

今年もやって来ました夏休み。去年の海外はマレーシア・シンガポールを訪れ、鉄道で縦断の旅をしました。次もまた別の国に行きたいなあなんと考えていたところ、ベトナムで行われるとある企画が目につきました。大学生が参加しがちなとある海外インターンです。これから経済発展の見込めるベトナムの旧日本人街・ホイアンで2週間滞在、ビジネスについての知見を広げるためのものです。でもせっかくベトナムに行くのだからそれだけでは物足りない、ということで、海外インターンの前後で現地滞在して他の街も訪れよう!と思い立ちました。しかし、ベトナムを訪れるには見逃すことは許されない大事な点があります。それはビザの存在です。ベトナムの原則として、観光目的であっても入国には事前に滞在ビザの取得が必要となります。ただし日本を含む一部の国では一定期間内の観光目的であればビザが免除されます。日本の場合はそれが15日間であり、先ほどのインターンのプログラムも2週間でした。つまり、単純に前後で観光しようなどという安易な考えはビザを取得しなければ難しいのでした。他の都市の観光はしたい、でもビザを取得しなければそれは叶わない…私の下した結論...[続く]
マレー半島縦断 2017冬

9.中国国際航空で東京へ

長かった旅も今日が最終日、あとは日本へ帰国するだけとなりました。Little India Station→Changi Airport Station日も完全に昇りきらない時間ですが、空港に向けMRTに乗車します。チャンギ・エアポート駅に到着です。空港敷地内の駅でもあり、多くの荷物を持った人々を裁くため広いホームが到着です。Singapore Changi Airport→北京首都国际机场 (SIN→PEK)ここシンガポールのチャンギ国際空港はアジアでも有数のハブ空港であるとともに、サービス水準・満足度も世界で最高水準を誇る空港です。ここから搭乗するのは往路と同じく中国国際航空です。機体の塗装は東海道新幹線を思わせます。約6時間のフライトで北京に到着です。北京首都国际机场→東京国際空港 (PEK→HND)今回の旅の最後のルート、北京から東京までの飛行機です。こうして見ると飛行距離も関係あるのか、機材の大きさも違うものだなあ、と実感します。夜になり羽田空港に到着、今回の旅もここで終了です。
マレー半島縦断 2017冬

8.マリーナベイ・サンズとマーライオン 定番の観光地巡り

Harbourfront Station→Bayfront Stationセントーサ島から再びシンガポール島に戻り、今日はここから残りはシンガポールのランドマーク的建物である、マリーナベイ・サンズ周辺の観光をします。マリーナベイ・サンズの最寄り駅である、Bayfrontに到着しました。そのままマリーナベイ・サンズを真下から見上げてもいいのですが、せっかくなので少し離れた場所から全景を見ることにします。Youth Olympic Parkやって来たのは、マリーナベイ・サンズからヘリックスブリッジを渡った対岸にある、ユースオリンピック公園です。これまで史上、シンガポールでオリンピック・パラリンピックが開催されたことはないのですが、ここは2010年に開催されたユースオリンピック大会を記念した公園です。ユースオリンピック公園からヘリックスブリッジとマリーナベイ・サンズを眺めます。ヘリックスブリッジはDNAの二重らせん構造に着想を得た、特徴的なデザインです。昨日は夜景を眺めたここウォーターフロントエリアから、高層ビル群の昼間の景色を眺めます。ライトアップされた夜景も素晴らしいものでしたが、昼間の...[続く]
マレー半島縦断 2017冬

7.シンガポール一のリゾート地 セントーサ島へ

Little India Station→Harbourfront Station今日も朝からMRTに乗車、シンガポール一のリゾート地へと向かいます。シンガポールのMRTは最前部に運転席がないため、このような前面展望の写真も撮影できます。セントーサ島への最寄りのMRT駅、Harbourfrontに到着です。ここからモノレールに乗り換え、セントーサ島入りを果たします。VivoCity Station→Beach StationMRTとモノレールの乗り換え駅はそれぞれHarbourfront/VivoCityと呼ばれていますが、そのうちVivoCityではセントーサ島に行く人々の利便性を考慮し、便宜的にsentosa stationとして案内されています。これは私のような始めてシンガポールを訪れる外国人観光客にとっても、わかりやすく親切でしょう。シンガポール島とセントーサ島との間にある、こちらブラニ島です。こちらは島の大半が貨物コンテナターミナルとして使用されており、シンガポールの日常風景の一部を覗くことができました。セントーサ島の入口にはこのように観光客を歓迎する門が出迎えてくれます。終...[続く]
マレー半島縦断 2017冬

6.MRTで廻るシンガポール周遊記

シンガポールの安宿で夜を明かし、今度は早速シンガポール観光の始まりです。Little India Station→Chinatown Stationシンガポール国内での主な交通手段はMRTといえるでしょう。朝の通勤時間帯に近いこともあり、車内と駅は激しく混雑しています。そして何よりまず驚いたのは、駅のエスカレーターが速いことです。ChinatownMRTの駅から地上に上がると、すぐこのように中華風情の漂うモニュメントが現れました。多民族国家であるシンガポールでは、少し離れるとまったく違う国のような風景が広がり、散策して飽きないことでしょう。Sri Mariamman Temple早速中華文化圏に隣接して、ヒンドゥー教の寺院がありました。KLでヒンドゥー教の聖地には訪れていましたので、ここでは前を通り過ぎるのみとしました。そのままMaxwell方面に歩くこと数分、シンガポールでまず訪れたかった場所がこちらSingapore City Galleryそれがこちら、シンガポール・シティ・ギャラリーです。シンガポール発展の歴史や現在の都市計画について、なんと無料で楽しむことのできる施設です。こ...[続く]