渡月ヒカリ

初めてのマレーシア 2014秋

2.初めてのモスク

国際線で1日のほとんどを飛行機の中で過ごす初めての経験をしたその翌日、ホテルからバスに乗車しマレーシアならではの施設を見学しに行きます。今回宿泊したホテルは中心街からは離れていましたが、バス移動であればそんなことは関係ありません。マレーシア国鉄本社 (KTMB HQ)今回は鉄道は利用しませんが、マレーシア国鉄本社を眺めます。本社はクアラルンプール駅横に位置していますが、東京のターミナル駅と異なり、ターミナル駅周辺にもかかわらず高層ビルや市街地が形成されている様子はありませんでした。中心市街地にはKLセントラルからは地下鉄などの都市交通で移動することになります。建物も旧植民地時代の建物でしょうか、イスラム文化の様式も見られ、風格があります。マスジッド・ネガラ (Masjid Negara)ここはクアラルンプール最大級のモスク、つまりイスラム祈りの場です。もちろん神聖な場所であるため中の撮影は禁止、また女性は観光の際身体を覆う服装をする必要があります。クアラルンプールの中でもメジャーな観光地なため、平日にもかかわらず人が多く訪れていました。モスク自体は、マレーシアがイスラム文化圏であるため...[続く]
初めてのマレーシア 2014秋

1.初めての国際線

とある旅行に参加することになり、高校生にして初めての海外旅行をすることになりました。初めての海外、せっかくならハワイやフランス…といきたいところですが、貧乏学生には手が届かず…行先は東南アジアのマレーシア、クアラ・ルンプールになりました。初めてづくしの旅、スタートです。出発地は関東の空の玄関口、成田空港です。前に芝山千代田、東成田を訪問した時以来です。成田国際空港→Lapangan Terbang Antarabangsa Kuala Lumpur (NRT→KUL)クアラルンプールまではエアアジア等のLCCも就航していますが、今回は豪華に日本航空を利用します。座席はもちろんエコノミー…搭乗時恒例の手荷物検査に加え、国際線では出国審査を受けます。パスポートを忘れてしまうと、ここで引き返すことになります。搭乗するのはJL723便、成田クアラルンプール線です。空港ターミナル、搭乗口から機内へのボーディングブリッジにさしかかると、ここからはもう後戻りできないのだ、とそういった感覚に襲われました。飛行機は定刻通り離陸、一路マレーシアを目指します。高度はぐんぐんと上昇、雲の上まで届きました。機内...[続く]
吾妻線・八ツ場ダムと温泉駅を巡る旅 2014夏

吾妻線・八ツ場ダムと温泉駅を巡る旅

前回の北陸旅行で余った18きっぷの旅、今日は吾妻線へ向かいます。この吾妻線の途中、川原湯温泉駅は、来月には線路付け替えが決定しています。その理由は八ツ場ダム建設です。現在駅が存在し、線路が通るルートはダムが完成するとダムの底に沈むこととなりますが、路線自体を廃止するわけにはいきません。今回はその川原湯温泉駅を訪れる旅です。大宮駅→高崎駅まずは吾妻線の走る群馬県を目指します。東京から高崎へは通常高崎線、または新幹線を利用する訳ですが、いつも同じルートでは変わりばえしません。そのため今回は別ルートである八高線に乗車します。そのため大宮駅から川越線に乗車、高麗川駅までやって来ました。ここ高麗川で川越線と八高線が接続します。八高線はその名の通り八王子と高崎を結ぶ路線ですが、列車の系統は八王子~高麗川と高麗川~高崎で分割され、八王子~高麗川の列車は川越線に乗り入れる運行形態をとっています。そのため大宮駅から高麗川経由で高崎まで来ようとすると、川越と高麗川の2回乗り換えをしないといけません。また、高麗川~高崎は電化されておらず、エンジン音の響く気動車に乗車することになります。そんなに遠くには来てい...[続く]
路面電車・北陸地方鉄道の旅 2014夏

9.直江津→東京 普通列車の旅

糸魚川方面から北陸本線に乗って直江津に到着しました。ここからはJR東日本になり、長野方面に向かいます。直江津駅→長野駅直江津からはJR東日本、会社が変わり乗車する車両も変化します。これから乗車する信越本線長野~直江津の区間は、北陸新幹線の開通によってJRから経営分離、軽井沢~篠ノ井を運営するしなの鉄道に移管されます。この区間は去年の旅でも訪れました。従って、今後青春18きっぷで乗車することも叶わなくなり、私がこうしてJRのうちに訪れるのも最後になるかもしれません。列車は定刻通り直江津を発車、上越地方の中心地高田方面へ向かい走り出します。途中停車した特徴のある駅がこちらです。一見すると何の変哲もありませんが、この先に線路は続いていません。これがスイッチバックを有する二本木駅です。この駅では列車の交換もありました。反対方向へ走る普通妙高号です。今回の旅で訪れたスイッチバック駅はこれで2駅目です。ホームの反対側に停車しているのは特急型車両、国鉄色です。列車は交換後に発車、長野方面への旅を続けます。終点長野に到着です。長野駅→松本駅長野駅は明るく開放的な造りです。ふとコンコースの案内板に目をや...[続く]
路面電車・北陸地方鉄道の旅 2014夏

8.トンネル駅 筒石駅とジオパーク巡り

富山駅→筒石駅富山駅からは北陸本線に乗車、直江津方面へ移動します。これで富山とはお別れです。昨日地鉄から眺めた車窓の、ミラージュランドを今日はJRから眺めました。地鉄からの車窓はこちらで記事にしています。富山地鉄の西魚津駅をJRから眺めました。線形も速度もJRの方が上で長距離輸送にはJRの方が向いていますが、近い距離に駅が配置され、県内に路線網を築いている地鉄とでうまく棲み分けをしているように思えます。列車は親不知付近を走行しています。ここ親不知は日本海にそびえる断崖絶壁地帯で、交通の難所でもありました。それが土木技術の進展により、海上に道路が建設されること、鉄道の長大トンネルで現在のように安全に通行ができるようになりました。糸魚川付近では建設中の北陸新幹線の高架も!ここを18きっぷで旅ができるのも、新幹線開通までの限られた期間になりました。糸魚川を過ぎ、列車は長いトンネルに入り…筒石漁港散策筒石駅に到着です。ここ筒石駅はトンネルの中に位置している駅です。トンネル駅は以前に訪れた上越線の土合駅に続き2駅目です。ただ土合駅と異なるのは、筒石駅は上下線両方がトンネル内にある点です。しかしト...[続く]
路面電車・北陸地方鉄道の旅 2014夏

7.絶景ローカル線 氷見線の旅

北陸の旅、最終日です。今日はまず高岡へ向かい、氷見線に乗車した後、18きっぷを利用し帰宅します。富山駅→氷見駅北陸本線 金沢行きに乗車します。高岡では氷見線に乗り換えです。氷見線の車両は忍者ハットリくんがラッピングされています。これは作者が高岡出身であることにちなんでいるようです。昨日の万葉線のドラえもん列車も同じ理由です。その様子はこちらからどうぞ。車内にはボックスシートが並び、空いています。途中の越中国分を出ると、線路は海沿いを走ります。このように、窓を開けると潮の香りが車内に流れてきます。富山湾にある女岩です。とても美しく、富山を代表する景観の1つではないでしょうか。富山湾の美しい景色を眺め、列車は終点の氷見に到着しました。氷見線の終点はここ氷見駅ですが、線路はその先まで少し伸びています。その昔氷見線が羽咋までの延伸計画もあったとか。雨晴駅氷見から折り返し列車に乗車、雨晴駅で下車しました。「雨晴」素敵な駅名です。駅自体もローカル線らしい雰囲気を醸し出しています。駅舎の内側には、このようにここ雨晴海岸で撮影された写真の数々が飾られています。冬には積雪した立山も眺めることができ、まさ...[続く]
路面電車・北陸地方鉄道の旅 2014夏

6.最強路面電車 富山ライトレール・富山地鉄市内線に乗る

富山駅北からライトレールに乗車します。富山駅北→岩瀬浜富山駅の市街地と反対方向、富山駅北からは富山ライトレールに乗車します。この富山ライトレールは元JR富山港線で、北陸本線と同じく富山駅から発着していました。しかし利用者数の減少、運用効率の悪さなどから廃止、バス転換するには沿線が発達し過ぎてしまったため、LRT転換されることとなりました。その際富山駅に近い区間は路面電車に転換され、将来的に数mの延伸をして南側の富山地鉄市内線と直通運転をする計画があります。ここからLRTに乗車します。富山ライトレールの車両は七色でそれぞれ異なります。今回乗車するのは紫色です。終点の岩瀬浜に到着です。ここ岩瀬浜ではフィーダーバスに接続して地域の交通機関の一部を担っています。電停から少し歩くと、浜と電停につく通りの海岸があります。海水浴場となっているため、大々的に撮影するのは憚られますが、富山湾・日本海が一望できます。岩瀬浜→南富山駅電停に戻ると、次に乗車するのは赤色の車両でした。こちらに乗車、再び富山駅北に到着、電鉄富山駅に移動して富山地鉄に乗り換えです。南富山駅→大学前地鉄の南富山駅で下車、ここからは市...[続く]
路面電車・北陸地方鉄道の旅 2014夏

5.元京阪特急・ダブルデッカーエキスプレスで行く宇奈月温泉

電鉄富山駅→宇奈月温泉駅 特急うなづき号午前中は富山地方鉄道の主に木造駅舎を巡りました。午後一番に今度は宇奈月温泉へ向かいます。乗車するのは元京阪電車で先ほども乗車した形式ですが、特急に用いられるのは旧京阪特急色をそのまま残したカラーリングで、編成中には京阪特急の目玉でもある2階建て車両も連結されています。また先頭部には京阪特急のシンボルである鳩マークも掲出されており、この車両の京阪特急時代を知っている私からするとたまらない演出です。時代祭のイラストも京阪特急時代のそのものです。元ダブルデッカーのこの車両は、富山地鉄ではダブルデッカーエキスプレスの愛称で親しまれています。しかしこの車両に乗車するには現在使用している地鉄フリー乗車券の他座席指定券が必要なようで、今回は購入せず普通車自由席に乗車することにしました。着席はしませんでしたが、車内の写真を撮影です。列車は田園風景の中を快調に走っていきます。途中西魚津付近では車窓に観覧車が! ミラージュランドというテーマパークのようです。終点の宇奈月温泉に到着です。地鉄の線路はここで終点ですが、この先黒部川沿いには黒部峡谷鉄道が走っています。この...[続く]
路面電車・北陸地方鉄道の旅 2014夏

4.全国的にも珍しい 富山地鉄レトロ木造駅巡り

富山駅近くのホテルで一夜を明かし、朝から富山地鉄に乗車します。電鉄富山駅→立山駅乗車するのは朝の快速急行立山行きです。急行列車とはあるものの、地鉄では特別料金なしで乗車ができます。また地方私鉄にしては珍しい種別名ではないでしょうか。眠たい目をこすりながら、列車は富山駅を出発しました。市街地を抜けてすぐにはこのように、一面の田園風景が広がります。しばらく走るとこのように渓谷を進む風景に変わります。そして立山線は常願寺川に平行して路線を延ばし、終点の立山に到着しました。ここ立山は、途中黒部を経由し長野県信濃大町までの立山黒部アルペンルートの起点の駅でもあります。全国でここだけとなったトロリーバスも見られますが、今回は時間と費用の関係でカット。ここで朝食に立山そばを食べます。その後は折り返し列車まで時間があるため、駅周辺を少し散歩してみます。こちらは立山駅から岩峅寺方面の線路を撮影した写真です。右が本線ですが、急カーブかつ急勾配の様子がここからも見てわかります。やって来た上り列車に乗車します。この車両は元京阪特急です。横江駅まずは横江駅を訪れます。木造の駅舎がよい味を出しています。ホームは1...[続く]
路面電車・北陸地方鉄道の旅 2014夏

3.路面電車富山市内環状線・ローカル線高山本線

万葉線に乗り、高岡に戻ってきました。駅のホームで次の富山方面の列車を待っているとなんとトワイライトエクスプレス!日本最長の走るホテルで、私の憧れの列車でもあります。高岡ではそんなに停車せず、発車していきました。この列車、今度の北海道新幹線の開通により青函トンネルが通行できなくなることに従い、運行の廃止が決定しています。一度は乗ってみたかったのですが、残念ながら縁はなさそうです。いくら願っても叶わない夢です。高岡駅→富山駅次の富山行きの列車に乗車し、北陸LRTの中心地、富山市へ向かいます。短い時間でしたが、終点の富山に到着です。富山地鉄環状線 富山駅前→富山駅前富山駅に到着後、ホテルのチェックインと地鉄のフリー乗車券を購入しました。そして早速最先端の路面電車を体験してみましょう。こちらは南富山駅前行きです。乗るのはこちらではなく低床車両のLRT セントラムです。こちらが走る環状線は、その名の通り富山市内を環状運転する日本で唯一の路面電車路線です。早速乗り込み、市街地の車窓を楽しみます。先ほど乗車した万葉線とは異なり、高速で走ることはしませんが一定の需要が見込めそうな区間を走ります。途中の...[続く]
路面電車・北陸地方鉄道の旅 2014夏

2.万葉線で巡る高岡の街

座席夜行ムーンライトながら号で小田原から大垣まで乗車、大垣から普通列車を乗り継ぎ武生、越前武生からは福井鉄道に乗車し福井駅までやって来ました。福井駅→金沢駅福井駅からJR北陸本線へ復帰、引き続き北陸の旅を再開します。今回は18きっぷでの旅のため、金沢へは普通列車に乗車します。ここ福井から金沢までの間はしばらくは引き続きJRによる運営がなされる予定ですが、北陸新幹線が金沢以南の開業となった時にはどうなるでしょうか。沿線はこのように田園風景が広がります。列車は終点の金沢へ到着しました。金沢駅 おもてなしドーム日本で最も美しい駅、そのうちの一つに東京駅や京都駅が挙げられますが、ここ金沢駅も負けてはいません。念願のおもてなしドーム写真撮影が叶いました。金沢の玄関口にはふさわしい門です。このように噴水でも私の金沢訪問を歓迎してくれています。ちょうど時間が12:34でした。今回の旅では金沢を中心的に観光することはせず、これまでの道のりをまた進み、富山へ向かいます。金沢駅→高岡駅金沢からはまた普通列車に乗車です。富山行きの列車に乗り込みましたが、下車するのは終点の富山ではなく、その1つ前の大きな街、...[続く]
路面電車・北陸地方鉄道の旅 2014夏

1.座席夜行ムーンライトながらで目指す北陸

高校2年生の夏休み、18きっぷを使い、新幹線が開通目前に迫った北陸を訪れることにしました。北陸地方を18きっぷで旅するには、滋賀県の米原から新潟県の直江津までを結ぶ北陸本線をメインルートとして動くケースがほとんどです。しかし新幹線が開通すると、平行区間となる金沢~直江津の区間は第3セクターとしてJRから経営分離、今後18きっぷで旅をすることはできなくなります。さらに新幹線開通によって沿線の風景もきっと様変わりすること間違いありません。前々から訪れてみたかった北陸と、富山県の町おこしの中心として確固たる地位を築いた路面電車に乗車する旅です。新宿駅→小田原駅今回は旅の最初にムーンライトながらに乗車します。この列車は東京~大垣を結ぶ座席夜行列車で、以前乗車したあけぼのとは異なり寝台ではなく、夜行バスのように座席で一夜を過ごす列車です。また今回メインで活用する青春18きっぷは、JR全線普通・快速列車に乗車できますが、特急列車は利用できません。その分1日あたり2,380円という破格で旅ができます。また1日(回)あたりの有効期間は、使用期間中の任意の1日午前0時~翌日0時まで有効ですから、賢い使い...[続く]