仙台駅からさらに北上します。今日の最終目的地は秋田駅です。
ここまで来てこの旅の本来の目的を振り返ります。それは寝台特急「あけぼの」に乗ることで、その乗車ありきで旅は始まりました。
すなわち、あけぼのに乗車する秋田駅までの道のりは極端な表現をすると前座に過ぎないわけです。
ただその道のりで観光をしないと楽しくない!ということで主に仙台・松島で観光をしました。
もっと見るべきスポットはあったのに…と後ろ髪を引かれながら、普通列車に乗り込みました。
仙台駅→盛岡駅
仙台から盛岡の間は新幹線であれば一瞬ですが、普通列車の旅、そうはいきません。
途中一ノ関などで数回乗り換えを経て、盛岡に到着した頃にはもう日は落ちてしまいました。
盛岡駅に到着、ここから秋田へ向かいますが、さすがに秋田まで普通列車で行くには間に合わない…
ということで、やっと新幹線に乗車です。
盛岡駅→秋田駅 スーパーこまち
乗車する路線は秋田新幹線ですが、乗る列車は少し特殊です。
18:26発のスーパーこまち17号に乗車です。
「スーパーこまち?」と思われた方もいるかもしれません。秋田新幹線といえば「こまち」です。実際に次の19:24発は「こまち」43号です。
なぜ2種類の列車名が存在するのでしょうか。
2014年現在では秋田新幹線の車両の世代交代が進行、新型車両E6系に置き換わる途中です。しかしこのE6系、現在こまちとして運用中のE3系と車両数が違います。(E3系:6両 E6系:7両)
そのため、それぞれの車両が運用される列車がE3系は「こまち」、E6系は「スーパーこまち」として区別されています。
しかしこの区別も秋田新幹線がE6系に統一されると「スーパーこまち」の愛称は役目を終え、従来の「こまち」に統一される予定です。
そのため「スーパーこまち」に乗車できる期間は限られ、せっかくなので今回はスーパーこまちとあけぼのを乗り継いでみようと考えたわけです。
そんなことを考えているうちに、スーパーこまちの入線時刻となりました。
入線の写真はうまく撮影できず…
こちらがスーパーこまちの表示です。
まだ新型車両の独特な香りが残る車内に乗車、今までの普通列車とは全く異なるゆったりとした座席に腰掛けます。
E6系はこれまでのこまちと同様、小柄な車体ですが日本最速の新幹線という、なんとも頼もしい車両です。
周囲はすでに暗闇、車窓は楽しむことができませんでした。
列車は途中大曲で進行方向を転換、後ろ向きに進み
終点秋田に到着です。
先頭は実に新幹線らしいフォルムです。
秋田駅前散策 千秋公園
駅の改札を出ると
乗ったこの日はE3系こまちラストランまであとちょうど10日だったんですね。
そして次のダイヤ改正では現在「スーパーこまち」を名乗っているE6系が「こまち」の名を継ぎ、日本最速での運転を始めます。
この旅で丸2日かけてやってきた東京~秋田を4時間かからず走り抜けるなんてなんと俊足なのでしょうか。
自由通路には七夕の装飾も
夏に訪れたときは朝食のための市民市場くらいしか訪れられなかった秋田、また夜ですが少し散策してみましょう。
駅から少し歩いて千秋公園の方へ
秋田は3月でも歩道には雪が残っています。
千秋公園は元秋田藩の居城である久保田城の跡に整備された公園で、公園の周囲にはお堀が張り巡らされています。そのお堀も寒さで凍り、雪が薄く積もっています。
一部では噴水も上がっていました。
かなり寒かったです。
このあたりで駅に戻りましょう。
駅へ戻る途中、きりたんぼ屋がありました。
美味しそう…と思いつつ、ゆっくりしていたらこの旅のメインであるあけぼのに間に合いません。
まっすぐ駅へと戻ります。
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