中部地方の旅

普通列車で行く函館 2013夏

4.新日本海フェリーで過ごす豪華な一夜

新潟に到着したときは既に日が暮れてしまっていましたが、まだこの日の旅は終わりません。今晩は新潟には泊まらず、夜行フェリーで移動します。新潟駅→新潟フェリーターミナル簡単に夕食を済ませ、新潟駅万代口の特徴的なバスターミナルに驚きつつ、バスでフェリーターミナルへ移動します。バスに乗車中、実は怪しい男たちに話しかけられるハプニングが発生!一瞬心身の安全が脅かされました。結局は何事もなく無事にフェリーターミナルへ到着したわけではありますが…今日乗船するのは秋田・苫小牧行きです。今回の旅の最終目的地は北海道ですが、一気に苫小牧までは乗らず、途中の秋田で下船します。旅客待合ターミナルで、乗船までまだかまだかと胸を高鳴らせながら、飲み物の調達などをします。そしていよいよ乗船開始のアナウンスが響きます。新日本海フェリーあざれあ長距離フェリーに乗ると「旅」をしている気分になります。もう夜で乗船したらすぐに眠りたい時間ではありますが、鼓動は高まるばかりです。今回乗るフェリーの愛称はあざれあ。短い時間ではありますが、よろしくお願いします。豪華客船などほど遠い貧乏学生、寝台も下位ランクです。(正確な記憶は曖昧...[続く]
普通列車で行く函館 2013夏

3.乗り得列車で新潟横断

ほくほく線に乗り直江津に到着しました。ここで次は柏崎方面の列車に乗り換え…はせずに、寄り道をします。直江津駅→脇野田駅これまでの駅とは違い、脇野田駅はあまり耳にしたことのない方も多いと思います。ここ脇野田駅は近い将来脇野田駅ではなくなります。この一文だけでは理解が難しいと思われますが、端的に事実をお伝えすると、北陸新幹線が開業すると名前が上越妙高駅と変更される予定です。上越妙高駅=脇野田駅こちらが現在建設中の新幹線駅です。手前の盛土の土地が将来ロータリーになるのでしょうか。一方、現役の信越線の駅舎はかなり古いようです。新幹線が開通すると駅自体が新幹線の駅に寄せられ、部分的に廃線となってしまうようです。それだけでなく、脇野田駅のある信越線(長野~直江津)は北陸新幹線の開業後、平行在来線としてJRから経営分離される予定となります。そのため全国区のフリーきっぷをしての旅行はしづらくなりますが、地域密着型の鉄道として地元利用者に愛される運営がなされることを願います。私個人的には味のあって好みな駅舎です。脇野田駅→新潟駅 快速くびき野脇野田からは一気に新潟へ!乗る列車は快速くびき野です。この列車...[続く]
普通列車で行く函館 2013夏

2.ほくほく線で現代アートを楽しむ

越後湯沢で駅そばを食べ、午後も旅は続きます。越後湯沢駅→六日町駅 ここから乗るのは引き続き上越線、ではなくほくほく線です。今回使っている北海道&東日本パスはなんとJRだけではなく一部第三セクターにも乗車できます。とはいいつつ、途中の六日町まではJRの車両に乗ることになりました。この六日町から第三セクター、ほくほく線に乗り換えます。ほくほく線といえば北陸方面と越後湯沢を結ぶ特急はくたかで有名です。この特急が存在することにより、東京~北陸のメインルートとしてこの路線が機能しています。ただ、今後の北陸新幹線開業による影響がどうなるか…ほくほく線は本来、旧国鉄の路線として開業するはずでした。ただ国鉄末期の財政難によって建設が中断、そのまま分割民営化を迎えました。そして赤字ロカール線として誕生する運命となることが予想されました。しかし幸運にも長大トンネルが高速運転に対応できることが判明、高架線も新幹線と同等の設備で整備することで特急の高速運転に対応、結果として現在のはくたかの運転経路となりました。六日町駅→まつだい駅今回はフリーきっぷの都合ではくたかには乗車できませんが、せっかくなので途中下車の...[続く]
普通列車で行く函館 2013夏

1.上越国境のトンネル駅に降り立つ

春から無事に高校に進学、新生活に慣れた頃、初めてやってくる夏休み。中学生のときより予算、行動の自由が増えたこともあり、早速旅に出ることにしました。行先はどうしよう。せっかく高校生になったのだから、初めて行く場所がいい。そうだ、北海道まで行ってみよう。と考えたったのが今回の旅の始まりでした。少しは行動の幅が広がったとはいえ、相変わらずできることや予算には限りがあります。今回利用するのは北海道&東日本パスで、JR東日本・JR北海道の全線の普通列車が乗り放題となる大変お得なきっぷです。しかも有効期間は7日間、北海道まで行って帰ってくるには十分な期間です。同様に普通列車乗り放題の有名なきっぷとしては青春18きっぷがありますが、大きく異なる点は有効期間と、北海道&東日本パスでは元JR東日本の路線である青い森鉄道・IGRいわて銀河鉄道と北越急行に乗車できることです。東京と北海道方面のメインルートである東北本線は途中の盛岡までで、その先青森までは青い森鉄道・IGRいわて銀河鉄道と管轄が異なります。そのため、今回は青春18きっぷではなく旅をする上で支障の少ない北海道&東日本パスを選んだのです。きっぷ一...[続く]