アジアの旅

マレー半島縦断 2017冬

5.KLから国際列車でシンガポールへ

この旅のタイトルでもあるマレー半島縦断を掲げながら、KL近郊で過ごすこと3日が過ぎました。いつまで経っても縦断を始めませんでしたが、今日はいよいよ縦断の日です。今日の目的地はマレーシアの隣国のシンガポール、お昼にKLを国際列車で出発、途中複数回列車を乗り換えながらシンガポール国境のJB(ジョホール・バール)へ、陸路で国境を超え今日の宿のあるシンガポール中心部まで、およそ350kmの大移動です。距離だけ見ると東京~名古屋と大きく変わりませんが、KL~シンガポールは新幹線のような高速鉄道で結ばれておらず、かつ国境をまたぐため、緊張感があります。Stesen Taman Tun Dr Ismail (TTDI)→Stesen Pasar Seni3日間の夜を過ごしたTTDI、そして部分開通のMRT線ともこれでお別れです。次回来るときはきっと全線開通していることでしょう。Central MarketPasar Seni駅で下車してすぐ、KLの伝統的市場のセントラル・マーケットに到着です。ここでマレーシアならではの織物やお菓子を見物します。東南アジアならではの客引きには要注意です。ここは昨日も外...[続く]
マレー半島縦断 2017冬

4.KLの伝統とランドマーク建築物を巡る

KTMB Keretapi Tanah Melayu BerhadKL駅から出て目の前、どこかアジアのようでありながらヨーロッパのような建築様式の建物はマレー鉄道本社ビルです。かつてはここからシンガポールまで至る鉄道をすべて一括管理していたのですね。Masjid NegaraKL駅から歩くこと数分、前回もマレーシアを観光した際に訪れたこのモスク、今回もしっかりと見物します。内部は撮影禁止となっています。私もイスラム文化への敬意を払い、カメラは鞄の中にしまっておくこととします。Muzium Tekstil Negara / Bangunan Sultan Abdul Samad手前(右側)の建物は国立繊維博物館です。マレー半島の伝統的衣装や織物の展示がなされており、なんと無料で見物することが可能です。そして奥(左側)の建物は旧英国植民地時代の連邦事務局です。Dataran Merdekaそんな伝統的建造物が並ぶ通りの向かいには、ムルデカ広場と呼ばれる、いわゆる独立記念公園があります。マレーシアが英国植民地から独立した8月31日には、マレーシア国旗が初めて掲げられた場所だとか。St Mar...[続く]
マレー半島縦断 2017冬

3.ヒンドゥー教の聖地 Batu Caves へ

Stesen Taman Tun Dr Ismail (TTDI)→Stesen Batu CavesTTDIの安宿で朝を迎え、雨が降る中旅を続けます。まずはTTDIから部分開業のMRTに乗車、未開業のKL中心部とは逆方向に進みSungai Bulohへ、そこからKTMコミューター(いわゆるマレー鉄道の近郊電車)に乗車します。朝の下り、さらに都心とは逆方向のため車内はガラガラでした。Sungai Bulohに到着です。Sungai Bulohは昨年開業したばかりの新駅ということもあり、コンコースも非常に綺麗です。利用率は…写真を見ての通り。今後路線が延長すれば利用者も増えることを期待したいです。ここからはKTMコミューターに乗車します。車内はこのように、日本の通勤電車とは雰囲気が大きく異なります。いかにも海外の電車、といった光景です。列車はゆっくりと進み、KL中心部にほど近いPutraに到着、ここからまた列車を乗り換え下り方面に乗車、乗り換えた終点が今日最初の目的地、Batu Cavesです。終点のBatu Cavesに到着です。終着駅でもあるため人はまばら、駅構内も広々としています。...[続く]
マレー半島縦断 2017冬

2.Rapid KLを利用してKL市内観光 KLCC

Stesen KLIA2→Stesen Sentral Kuala Lumpur空港敷地内の宿で一夜を明かし、翌朝はクアラルンプール国際空港とKL市内のターミナル駅KLセントラル駅を結ぶ空港アクセス鉄道、ERL(KLIA Ekspres)に乗車します。この鉄道は時速160km/hと京成スカイライナーと同じ最高速度、KL市内と空港をわずか約30分で結びます。車窓からは東南アジアらしい風景が広がります。しばらく走行、KL市内に入り終点のKLセントラル駅が近づくと、日本でもおなじみのショッピングモールイオンも現れます。日本のイオンのある風景との大きな違いは、ショッピングモールの背後に高層建築物が立ち並ぶ点でしょうか。終点KLセントラル駅に到着です。KLセントラルの駅構内を歩いて移動、KTM改札前までやってきました。ここは非常に多くの人々が行き交う、その名前の通りのKLの一大ターミナル駅です。Stesen KL Sentral→Stesen KLCCそれでは、続いて市内観光に出かけましょう。まず乗車するのはKL市内を縦横無尽に走るLRT、rapidKLです。中でも今回利用するのはクラナ・ジャヤ...[続く]
マレー半島縦断 2017冬

1.日本から北京を経由してマレーシアへ

2016年は大学に入学、まだ慣れない大学生活を楽しみ、旅行もまずは国内が中心に動いていました。そして今度はいよいよまた国外に行こうと思い立ち、気がつけば安い航空券を探していました。ちょうど1年前の台湾以来の海外旅行の始まりです。東京国際空港→北京首都国际机场 (HND→PEK)飛行機で旅を始めるには、成田空港を利用することの多い私ですが、今日は珍しく羽田空港から出発する便を利用します。国内便の発着が多い羽田空港ですが、今回は国際線ターミナルから出発します。今回利用するのは日系の航空会社のマレーシア直行便ではなく、中国国際航空で一度北京へ、北京で便を乗り継ぎクアラルンプールへ向かいます。海外のキャリアを利用するのは今回が初です。やはり海外の会社であるだけあり、乗務員も日本人ではなく、また離陸前に流れる安全VTRが中国語メイン、また乗客がパンダである点が新鮮でした。そう時間もかからないうちに北京に到着です。これもまた初中国ではありますが、今回はトランジットのため入国はせず、制限エリア内で次のクアラルンプール行きを待ちます。北京首都国际机场→Lapangan Terbang Antaraba...[続く]
台湾卒業旅行 2016春

4.士林夜市と台湾高鐵

信義地区の散策を終え、台湾最後の夜を過ごします。台北101/世貿車站→剣潭車站台北捷運で再び移動、下車するのは劍潭車站です。ここに台北で最大の夜市である士林夜市がありますので訪れます。士林夜市 (Shilin Night Market)食べ物はもちろん、現地のお土産などの屋台が建ち並びます。時間は午後7時、夜市が最も賑わう時間帯です。じっくりと散歩しながら、食べ歩きも楽しみましょう。こちらは士林慈諴宮です。夜市の中心部に位置する大きな寺院で、たくさんの人を集めます。左右に提灯が飾られ、情緒があります。台湾といえばタピオカ、かき氷といったいかにも観光客向けの屋台も人気です。お腹も減っていますので、こちらの屋台で夕食にすることにしました。剣潭車站→台北車站いよいよ台北を離れる時間がやって来ました。最後の淡水信義線に乗車、臺北車站に移動です。台北車站→桃園車站最初到着した日は桃園國際機場から台北市内まではバスで移動しましたが、せっかくなら行きとは違う方法で、台湾高鐵に乗ってみましょう。台湾高鐵は台湾の第一都市である台北から、桃園國際機場の最寄り駅である桃園車站、台湾中部の都市である台中、南部...[続く]
台湾卒業旅行 2016春

3.恋人の聖地と台北101

台湾卒業旅行の最終日となりました。新北投車站→関渡車站2泊した北投溫泉ともこれでお別れです。明るい街並みを眺めると、どこか日本の景色のようです。新北投車站から再び台北捷運に乗車、昨日までの都心方向とは逆に乗車し関渡車站にて下車します。北投關渡宮この關渡宮は台湾北部では最古の媽祖廟で、現在まで300年以上の歴史があります。屋根上の装飾が非常に華やかです。境内にはこのようにランタンが数多く飾られ、雰囲気を醸し出しています。ここ関渡からはレンタサイクルを使用し、淡水河沿いのサイクリングを楽しみます。しかしレンタサイクルを借りる手続き中、なんと自転車の使用中は店員にパスポートを預けるよう指示が!当然のことながらパスポートは海外旅行中の命にも等しい存在、ましてや見ず知らずの他人に預けるなど捨てたも同然の行為です。しかし使用中は預けないと自転車を借りられない…少し迷った結果、私のパスポートを預け、返却中に返してもらうことを願うばかりになりました。淡水河 (Tamsui River)ここ淡水河は、台北市、新北市を流れる大きな川で、おそらく市民の生活を支える水に間違いありません。途中川幅が狭い場所では...[続く]
台湾卒業旅行 2016春

2.台北観光 國立故宮博物院・九份老街

昨夜は溶けるほど温泉に浸かり、今朝は早めにスタートです。新北投車站→士林車站台北捷運(MRT)淡水信義線に乗車、台北の都心手前の士林で下車します。士林からはバスに乗り換えます。國立故宮博物院 (National Palace Museum)午前中はこちらの中を見学します。この博物院は台湾だけでなく中華民国の歴史的美術品も保存されており、収蔵物をじっくり見ようとすると1日では足りないでしょう。中を撮影することはしませんでしたが、有名な白菜も見ることができました。士林車站→瑞芳車站博物院で昼食を済ませ、来たときと同様バスで士林に戻り、台北捷運に乗り換えです。台北の玄関口である台北車站から台鉄に乗り換えて次に目指すのは、台湾を訪れたいと思うきっかけとなった九份老街です。あの有名な景色を一度自分の目で見てみたい、そんな気持ちだけが理由で海外までやって来たのです。瑞芳の駅前はどこか日本のようであり、異国の地でもあるような景色です。ここから九份まではまたバスに揺られます。そしていよいよ!九份老街 (Jiufen Old Street) 昼間の眺望見よこの景色!到着した直後は周囲が霧に覆われており、...[続く]
台湾卒業旅行 2016春

1.LCCで行く台湾・台北

高校生活も終わりを告げた頃、せっかくなので卒業を記念した旅をすることになりました。どこに行こうかと悩んだ末、国内未踏の地、九州なんかがいいなあと思っていた頃、ふとテレビに目をやるとある場所が写りました。九份そうだ、せっかくなら台湾にしよう、そう思い立ったのがきっかけでした。成田国際空港→臺灣桃園國際機場 (NRT→TPE)今回は前に海外に行ったときとは違い、貧乏学生旅です。そのため成田空港から搭乗するのはLCCのバニラエアとなりました。以前に成田空港から国際線を利用し、マレーシアに行ったときの記事です。また、LCC搭乗記はこちらからマレーシアを目指したときはおよそ8時間の搭乗でしたが、台湾は近いですね。3時間ほどで到着です。LCCの国際線ということで窮屈にも感じていましたが、3時間であればそこまで大変に感じることはありませんでした。朝成田を出発して、昼前には異国の地、臺灣桃園國際機場に到着です。臺灣桃園國際機場から台北市内へはバスで向かいます。バスに揺られること数十分、臺北車站 (Taipei Station)台北市の中心地に近い代表駅、臺北車站に到着です。荘厳な造りをしています。早速...[続く]
初めてのマレーシア 2014秋

4.初めてのマラッカ

マレーシア旅行最終日、今日はクアラルンプールを離れ、マレーシアの古都であるマラッカを訪れます。ここマラッカはその昔大航海時代、香辛料貿易の中継地として、アジアとヨーロッパの人々が交流した場所でもあります。その後は一時列強の支配を受けることになる等、世界史上でも重要な役割を果たすこととなります。クアラルンプールからは高速バスで移動、数時間でマラッカに到着です。セント・フランシス・ザビエル教会 (Gereja St. Francis Xavier / Church of St. Francis Xavier)まず訪れたのはこの教会、その名にあるザビエルは日本にキリスト教を伝来させ、また種子島に鉄砲を持ち込んだ人物、そしてあの肖像画でも有名なポルトガル人です。マラッカキリスト教会 (Christ Church Melaka)赤い外観が特徴の教会です。こちらは英国国教会、つまりプロテスタントです。キリスト教の本拠地から遠く離れたここマレーシアの地でも英国国教会が街のシンボルとして鎮座しているのは、その昔ここマレーシアがかつての世界覇権国であった英国の植民地であったためです。しかしここマラッカ周...[続く]
初めてのマレーシア 2014秋

3.初めてのKL市内散策

昨日はずっと曇り空でしたが、今日はよく晴れています。天気のよい今日はいよいよKL市内散策です。ベルジャヤタイムズスクエア (Berjaya Times Square)旅の始まりはここ、クアラルンプールの中心地に近いショッピングモール、ベルジャヤタイムズスクエアです。とはいうものの買い物はせず、すぐ近くのモノレール駅から移動を始めます。Imbi駅→Pasar Seni駅初めての海外の鉄道!自動改札も日本のものとは違いゆっくりです。これがKLモノレールです。日本と同じ左側通行です。途中のBukit Nanas駅に到着です。ここで路線を乗り換えます。連絡通路から見るクアラルンプールの町並みも、どこか日本とは違うように思えます。連絡通路を渡り、Dang Wangi駅に到着です。ここからはRapid KLと呼ばれる地下鉄のような路線に乗車します。この路線はゆりかもめのような無人運転のようで、最前の窓からはこうして前面展望を楽しむことができます。地下区間を走る列車からの風景は、まるで近未来へ旅したように一瞬思えました。地上に出ると、目の前には高層ビルが並ぶ摩天楼が姿を見せました。マレーシアは現在途...[続く]
初めてのマレーシア 2014秋

2.初めてのモスク

国際線で1日のほとんどを飛行機の中で過ごす初めての経験をしたその翌日、ホテルからバスに乗車しマレーシアならではの施設を見学しに行きます。今回宿泊したホテルは中心街からは離れていましたが、バス移動であればそんなことは関係ありません。マレーシア国鉄本社 (KTMB HQ)今回は鉄道は利用しませんが、マレーシア国鉄本社を眺めます。本社はクアラルンプール駅横に位置していますが、東京のターミナル駅と異なり、ターミナル駅周辺にもかかわらず高層ビルや市街地が形成されている様子はありませんでした。中心市街地にはKLセントラルからは地下鉄などの都市交通で移動することになります。建物も旧植民地時代の建物でしょうか、イスラム文化の様式も見られ、風格があります。マスジッド・ネガラ (Masjid Negara)ここはクアラルンプール最大級のモスク、つまりイスラム祈りの場です。もちろん神聖な場所であるため中の撮影は禁止、また女性は観光の際身体を覆う服装をする必要があります。クアラルンプールの中でもメジャーな観光地なため、平日にもかかわらず人が多く訪れていました。モスク自体は、マレーシアがイスラム文化圏であるため...[続く]