長野温泉紀行 2018冬

長野温泉紀行

前回は2週間以上にもわたるベトナム旅を終え、すっかりお金も体力もなくしてしまった。そのため今度は近場の長野県へ旅しよう! ということで自動車を走らせ、長野県に参りました。気ままな日帰り旅です。上田駅→別所温泉駅まずやって来たのは上田駅、ここから上田電鉄別所線に乗車します。わずか30分の乗車時間で終点別所温泉駅に到着です。それでは、別所の湯を楽しむことにしましょう。別所温泉こちらは別所温泉郷の奥側に位置する、北向観音堂への参道です。閑散期ということもあり人はまばらですが、所狭しと建ち並ぶ土産店が温泉地の雰囲気をより盛り上げています。今回別所温泉はただの温泉に入るのではなく、足湯を選択しました。理由は今後の予定を考えると、あまり時間を割くのは得策ではないと考えたためです。さらにここの足湯は無料であり、嬉しいことこの上ありません。別所の湯をかけ、願掛けをする地蔵もありました。別所温泉駅→上田駅再び歩いて別所温泉駅に戻ってきました。ここから再び列車に乗り、上田駅に戻ります。上田城跡昨年の大河ドラマの舞台となった真田一族のお膝元であり象徴である上田城です。しかしながら天守は現存せず、現在は城跡は...[続く]
ベトナム縦断 2017夏

8.7時間遅れのホーチミン市観光は午後から

ダナン駅を6時間遅れで出発の列車に乗車、この夜は列車内で一晩を明かしました。所定は5時20分着の予定でしたが、果たして、終点であり下車駅のサイゴンには実際に到着できるのは何時になるのでしょうか。Ga Sài Gòn列車は定刻から7時間遅れの昼12時、サイゴン駅に到着しました。長旅の疲れからか、列車から下車する乗客は皆逃げ出すかのようにはき出されてきました。ここサイゴン駅の先には、機回し用に線路が伸びています。この線路の先はホーチミン市中心部です。ハノイ駅やダナン駅では列車の端から写真を撮影することはできませんでしたが、ここサイゴン駅では撮影ができました。サイゴン駅を出ると、目の前にはダナン駅と同じように蒸気機関車が展示されていました。それでは、予定より大幅に遅れてのスタートにはなりましたが、ホーチミン市の散策に出かけましょう。Bảo tàng Chứng tích Chiến tranh最初に訪れたのはこちら、ベトナム戦争証跡博物館です。屋外には、ベトナム戦争当時に使用された兵器の数々が展示されています。こちらは米軍の飛行機です。入場料を支払い、肝心の展示を見学します。館内であえて写真...[続く]
ベトナム縦断 2017夏

7.ダナン駅での葛藤

時は過ぎ9月3日、ホイアンでの生活を終えいよいよ帰国の日が近づいてきました。ベトナム自体の出国は翌日ですが、帰りの飛行便がタンソンニャット発のため、ホイアンからホーチミン市まで移動する必要があります。そのため今日はホーチミン市まで向かう予定でありますが、ルートはハノイからホイアンへ来た時と同様、ベトナム縦断の後半戦であるダナンからホーチミン市(サイゴン)へ列車の旅となります。まずはホイアンからダナンへ自動車で移動(なんと帰りは送迎がありました!)、ダナン駅で列車を待ちます。Ga Đà Nẵngホイアンからダナン駅に到着したのは昼12時。乗車する列車はハノイ→ダナンで乗車したSE3列車で13時15分発です。余裕をもった到着で、待ち時間としても適切ですね!列車の到着まで駅舎内でネットでも見ながら待っていればすぐだろう~などという甘い考えをしながら、なんとなくふと駅舎の改札前で、列車の到着時刻を確認しようとしました。すると目に飛び込んできた文字は、トラブルは突然に「列 車 大 幅 遅 延」(※意訳)??(゚Д゚;)駅舎にいた駅員さんに旅行会社で手配したきっぷを見せ、乗る予定の列車は何時に到着...[続く]
ベトナム縦断 2017夏

6.昼間のホイアン観光

ホイアンに到着したのは、日も暮れた夜でした。せっかくなら昼間の明るい時間帯にも、観光しておきたい!ということで、早速宿から自転車を借りて出かけましょう。Hội Anトゥボン川に架かる橋です。夜はライトアップされておりましたが、昼間もランタンが飾られていてとても風情があります。川面と橋との間にまったく余裕があるように見えないのですが?トゥボン川沿いはこのように整備され、地元の人と観光客が多数行き交います。並べられた絵画は誰かの作品でしょうか?とても写実的で綺麗です。ここでひとつ驚いたのが、写真中心部にある、鳥居です。日本においては珍しいことではありませんが、外国にある鳥居は非常に貴重な存在です。一方で神社と思われるような境内までは残ってはいませんので、ここホイアンはかつて日本人が多く居住していたことから、その名残だと思われます。Chùa Cầuそのかつて日本人街の名残であった主たる場所が、ここ日本橋です。観光地らしく橋を渡ること自体に料金がかかります。料金を払い、渡ってみましょう。先ほど外観を撮影した場所を橋の内部から眺めます。日本橋は正式名称を来遠橋と呼びます。ランタンに書かれている日...[続く]
ベトナム縦断 2017夏

5.ベトナム中部の都市 ダナン・ホイアン観光

Ga Đà Nẵngダナン駅の外に出てきました。駅を出てすぐの正面に飾られているSLは、フランス統治時代に使用されていた機関車です。駅をすぐ出た通りには、このように大量の原付が走っています。ハノイでは自動車の割合もそこそこ多いように思えましたが、ここダナンに来るとその数には圧倒されます。一方、このように路地に入るといかにもベトナムというイメージの風景が目に入りました。Cầu Sông Hàn駅から少し歩くと、ダナンの街中を流れるハン川沿いまでやって来ました。川沿いはこのように遊歩道が整備され、誰でも立ち入ることが可能です。観光客よりも地元の方が多いように思えました。Giáo Xứ Chính Toà Đà Nẵng続いてやって来たのは、ピンクの外観が特徴的な教会、ダナン大聖堂です。ハノイ大教会は荘厳な印象でしたが、こちらはポップな印象です。今日の目的地は、ダナンから約30km離れ、かつて日本人街もあって栄えた町、ホイアンです。ダナンからホイアンまでは列車がないため、タクシーで移動します。Thành phố Hội Anホイアンは、ベトナムとヨーロッパ、中国、日本との交易の街として栄えま...[続く]
ベトナム縦断 2017夏

4.ベトナム統一鉄道の旅 ハノイ→ダナン

昨夜にハノイ駅を出発、寝台車に乗車しました。眠りにつき、目が覚めると、Ga Hà Nội→Ga Đà Nẵng ベトナム統一鉄道フエ駅に到着していました。ここフエはベトナムの旧首都であり、グエン朝の都がおかれていた場所です。多くの観光客がここで下車し、フエ市街地に足を進めていたようです。私はここフエで下車せずに、次の停車駅ダナンまで引き続き乗車を続けます。日も出ておりようやく外の景色を眺めることができました。ベトナムの中でも人口の少ない地区を現在走っているようですが、イメージ通りの南国の景色が広がります。途中、行き違いのため運転停車をしました。ローカルな雰囲気漂う駅です。写真に写る車両は現在も使用されているのでしょうか。それでは、ここで車内を探検してみましょう。ベトナム統一鉄道の座席仕様は、4つの設備があります。ソフトスリーパーこちらが今回一晩を過ごした寝台車です。車両の片方に通路があり、各寝台は開放式二段寝台と、かつて日本国内でも多数運転されていた開放式B寝台車です。マットレスは睡眠をとるのには十分な設備であり、人にもよりますがこの設備であれば快適な旅になること間違いないでしょう。ち...[続く]
ベトナム縦断 2017夏

3.歩いて巡るハノイ観光 歴史編

Bảo tàng Lịch sử Quân sự Việt Nam続いて到着したのはこちらベトナム軍事歴史博物館です。こちらはMIG21と呼ばれる戦闘機この旅はベトナムをハノイからホーチミンへと全土を縦断する旅ですが、その裏テーマとして定めていたものの1つに、戦争があります。ベトナムで戦争といえばもちろん、冷戦の代理戦争として悪名高いベトナム戦争が連想されます。この軍事歴史博物館は、ベトナム戦争に限らずベトナムのこれまでの歴史の中での戦争についてが展示されています。入口を入ってすぐに旧ソ連製の戦車T54B型も展示されており、緊張感があります。館内には日本語での説明書きはなく、細かな説明を理解するにはベトナム語もしくは英語が読める必要があります。ただしそこまで難しい内容ではないので、おおまかな概要を把握するくらいであれば問題はないでしょう。この飛行機は冷戦当時の旧ソ連側陣営で普及していたIlyushin Il-14と呼ばれるモデルです。当時はプロペラ機だったのですね。機体上部には「ベトナム航空」の文字が書かれていることから、民間機であったことが予想されます。そして屋外の展示で一番目立つの...[続く]
ベトナム縦断 2017夏

2.歩いて巡るハノイ観光 旧市街地編

ハノイの宿で一夜を明かし、朝から早速市内観光です。今回ハノイで泊まった宿はこちらでした。ここの宿にした理由は1つ、日本にある某ファミレスチェーンの名前に似た響きであったからです。今日の夜はハノイにはもう1泊せず、寝台列車でハノイを出発する予定です。たった1日ではありますが、ハノイを満喫すべく各所を巡ります。Tháp nước Hàng Đậuホテルから出てすぐ歩いた先の景色がこちら!ハンダウ給水塔と呼ばれる建物です。そして驚くのはその前の道を通る原付バイクの通行量の多さ!さすがベトナムというべき光景です。しばらくは見慣れない街並みを散策しながら歩きます。この道の両脇に駐輪された原付の多さが、ベトナムの原付の普及度と都市部の過密さを現しているようです。奥に見える史跡はÔ Quan Chưởngと呼ばれる城門跡です。非常に騒がしいここはハノイの旧市街地中心部で、昼間は常に人が行き交います。ここ市街地には、日本で事前に手配したベトナム統一鉄道の乗車券を購入した代理店がありました。日本語の通じる会社でしたので、無事にチケットを受け取り、ようやく長く続く旅の準備が整いました。Đền Ngọc S...[続く]
ベトナム縦断 2017夏

1.社会主義国ベトナム旅行をする前に必要なこと

今年もやって来ました夏休み。去年の海外はマレーシア・シンガポールを訪れ、鉄道で縦断の旅をしました。次もまた別の国に行きたいなあなんと考えていたところ、ベトナムで行われるとある企画が目につきました。大学生が参加しがちなとある海外インターンです。これから経済発展の見込めるベトナムの旧日本人街・ホイアンで2週間滞在、ビジネスについての知見を広げるためのものです。でもせっかくベトナムに行くのだからそれだけでは物足りない、ということで、海外インターンの前後で現地滞在して他の街も訪れよう!と思い立ちました。しかし、ベトナムを訪れるには見逃すことは許されない大事な点があります。それはビザの存在です。ベトナムの原則として、観光目的であっても入国には事前に滞在ビザの取得が必要となります。ただし日本を含む一部の国では一定期間内の観光目的であればビザが免除されます。日本の場合はそれが15日間であり、先ほどのインターンのプログラムも2週間でした。つまり、単純に前後で観光しようなどという安易な考えはビザを取得しなければ難しいのでした。他の都市の観光はしたい、でもビザを取得しなければそれは叶わない…私の下した結論...[続く]
北海道討ち入り 2017春

5.幕末の歴史を感じる 港町函館巡り

北海道旅行も最終日となりました。今日はゆっくりめのスタートです。元町公園ここ元町公園には、旧函館区公会堂と呼ばれる洋館があります。前回函館に訪れた時にも立ち寄りましたが、今回もしっかりと見物します。ここ元町公園の立地は、周辺市街地よりも少し高い函館山の麓に位置しており、函館の港町を一望することができます。それでは、早速中の見物に入りましょう。旧函館区公会堂「公会堂」と名前がつくだけあり、大人数が集まることのできるホールもあります。建物からの景色はこの通り。港町函館を象徴するかのようなイメージです。個人的に、洋館といえばいつまでも眺めていて飽きない階段が魅力です。旧イギリス領事館元町公園のすぐそばに立地する、旧イギリス領事館も一緒に訪れます。かつての領事官が函館の街並みを覗いています。金森赤レンガ倉庫前回2013年当時は時間の関係で訪れることが叶わなかった、金森赤レンガ倉庫です。函館といえばこちらの景色をイメージする方も多いのではないでしょうか。いずれの倉庫も、現在は造られた当時と同じ倉庫利用はされておらず、函館のみやげ物や名産を提供するレストランとして利用されています。赤レンガ倉庫のす...[続く]
北海道討ち入り 2017春

4.函館の珍温泉地 水無海浜温泉へ

久しぶりの北海道討ち入り、昨日まで札幌・小樽を中心に旅をしてきました。今日からは大きく訪れる場所を変え、函館へ向かいます。札幌を今回の旅の目的地とすると、今日からの行程は帰り道にあたります。札幌駅→新函館北斗駅 スーパー北斗北の大地北海道はかなり大きな土地です。札幌→函館は特急に乗車して3時間以上かかります。発車してしばらく、千歳線に入ると雪の降り積もった山々を横目に、列車が進みます。千歳線は平らな土地を走るため、窓の外に広がる景色も果てしないように見えます。苫小牧を過ぎると、窓の外の景色も雪の平原から港町に変わります。春ではありますが、どこか荒々しさが漂う海です。窓の外から見える、頂上が雲に隠れた山は、北海道駒ヶ岳でしょうか。列車は室蘭から内浦湾をぐるっと周回、下車するのは、新幹線との接続駅、新函館北斗駅に到着です。新函館北斗駅→函館駅ここからは列車を乗り換え、函館まで向かいます。乗車するのは1番のりばから出発する、快速はこだてライナーです。この形式ははこだてライナー専用なのか、車体にロゴが印刷されています。これはかなり珍しいことでしょう。このはこだてライナーは北海道新幹線の開通した...[続く]
北海道討ち入り 2017春

3.札幌名所建築巡り

小樽駅→札幌駅前回小樽での散策を終え、札幌に戻ります。昭和初期の歴史的建造物が街のあちこちにある小樽ですが、駅もその例に漏れず昭和の雰囲気を漂わせています。照明もガス灯がモチーフでしょうか。小樽は札幌の衛星都市のような側面もあり、札幌までの区間は数多くの列車が発着しています。特に札幌から先、北海道の玄関口である新千歳空港行きの直通快速も頻繁に運転がされており、この区間の鉄道の重要性を物語っています。一方で、北海道新幹線が札幌まで延伸がされると札幌と反対方向、ニセコ方面の路線は廃止の検討がなされているとか。北の大地の厳しさを感じます。小樽築港から銭函は海沿いの線路を走ります。ここ石狩湾から、ロシアを越えどこまでも遠く行けてしまいそうな気がします。札幌駅まで戻ってきました。北海道庁赤れんが庁舎まず訪れるのは、昨日時間が遅く中の見学ができずに終わった旧北海道庁です。積もった雪とレンガの赤が良いコントラストに思います。赤のカーペットが優雅さを際立てます。当時の市長室や、応接室もしっかりと見学します。縦方向に吹き抜ける階段は何と美しいのでしょう。一通り内部を見終え、続いては札幌といえば!の名所に...[続く]