ダナン駅を6時間遅れで出発の列車に乗車、この夜は列車内で一晩を明かしました。
所定は5時20分着の予定でしたが、果たして、終点であり下車駅のサイゴンには実際に到着できるのは何時になるのでしょうか。
Ga Sài Gòn
列車は定刻から7時間遅れの昼12時、サイゴン駅に到着しました。
長旅の疲れからか、列車から下車する乗客は皆逃げ出すかのようにはき出されてきました。
ここサイゴン駅の先には、機回し用に線路が伸びています。この線路の先はホーチミン市中心部です。
ハノイ駅やダナン駅では列車の端から写真を撮影することはできませんでしたが、ここサイゴン駅では撮影ができました。
サイゴン駅を出ると、目の前にはダナン駅と同じように蒸気機関車が展示されていました。
それでは、予定より大幅に遅れてのスタートにはなりましたが、ホーチミン市の散策に出かけましょう。
Bảo tàng Chứng tích Chiến tranh
最初に訪れたのはこちら、ベトナム戦争証跡博物館です。
屋外には、ベトナム戦争当時に使用された兵器の数々が展示されています。
こちらは米軍の飛行機です。
入場料を支払い、肝心の展示を見学します。
館内であえて写真を撮ることはしませんでしたが、ベトナム戦争当時の出来事や歴史についての出来事がこと細かく転じされていました。ベトナム戦争自体が、ベトナム市民の自発的な戦争ではなく、大国の思惑による戦争であったことは周知の事実です。歴史の授業で学んだ枯れ葉剤の使用についてはもちろん、当時のベトナム社会にどのような影響を及ぼしたのかが直接的な写真で展示がされています。
日本も現代で戦争により大きな傷を負った国ではありますので、展示を通じて伝えたいことにはより共感できるのではないでしょうか。
Dinh Độc Lập
ベトナム戦争当時のことについて理解を深めた後は、現代ベトナムについて学ぶ時間です。
ホーチミン市中心部に広い面積をもつ公園の中心には、当時のホー・チ・ミン氏やベトナム軍が実際に使用していた建物があります。
建物内外には、どこかしら西洋の影響を受けたかのような造りが見られます。
社会主義国らしく、最高指導者の胸像と鎌と槌が部屋内の一番目立つ場所に飾られています。
Bưu điện Thành phố Hồ Chí Minh
現役の郵便局でありながら、建物のその歴史的価値から多くの人が訪れるのがここサイゴン中央郵便局です。
ホー・チ・ミン氏の肖像画が印象的です。
Nhà thờ Đức Bà Sài Gòn
郵便局のすぐ目の前には、サイゴン大教会がありました。ただ工事中のため内部に入ることはできませんでした。
Ủy ban Nhân dân Thành phố Hồ Chí Minh
ホーチミン市に訪れたら欠かすことのできないスポット、ホーチミン人民委員会庁舎をバックに、ホー・チ・ミン氏の銅像を望みます。ここホーチミン市の中心部を散策すると、至るところにホー・チ・ミン氏の姿があります。
時刻は17時を過ぎ、昼からホーチミン市中心部を歩いてばかりで、空腹となりました。
約2週間にわたるベトナム滞在中、あまり食べなかったフォーをベトナム最後の食事として選びました。
そして最後に訪れたのは、
Nhà hát Thành phố Hồ Chí Minh
現役のオペラハウス、ホーチミン歌劇場です。
日が沈み、ライトアップされた様子が美しいです。
オペラハウス前からタクシーを拾い、日本へ帰国すべくタンソンニャット国際空港へ向かいます。
Cảng hàng không quốc tế Tân Sơn Nhất→東京国際空港 (SGN→HND)
タンソンニャット国際空港から羽田空港行きの便に搭乗、これにて長かったベトナムの旅(修行)も終了です。
羽田空港到着は翌朝6時50分、機内で思い出を振り返りながら、眠りに就くこととします。
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