昨夜にハノイ駅を出発、寝台車に乗車しました。
眠りにつき、目が覚めると、
Ga Hà Nội→Ga Đà Nẵng ベトナム統一鉄道
フエ駅に到着していました。
ここフエはベトナムの旧首都であり、グエン朝の都がおかれていた場所です。
多くの観光客がここで下車し、フエ市街地に足を進めていたようです。
私はここフエで下車せずに、次の停車駅ダナンまで引き続き乗車を続けます。
日も出ておりようやく外の景色を眺めることができました。
ベトナムの中でも人口の少ない地区を現在走っているようですが、イメージ通りの南国の景色が広がります。
途中、行き違いのため運転停車をしました。
ローカルな雰囲気漂う駅です。写真に写る車両は現在も使用されているのでしょうか。
それでは、ここで車内を探検してみましょう。
ベトナム統一鉄道の座席仕様は、4つの設備があります。
ソフトスリーパー
こちらが今回一晩を過ごした寝台車です。
車両の片方に通路があり、各寝台は開放式二段寝台と、かつて日本国内でも多数運転されていた開放式B寝台車です。
マットレスは睡眠をとるのには十分な設備であり、人にもよりますがこの設備であれば快適な旅になること間違いないでしょう。
ちなみに4台1区画のため、4人未満で利用する場合見ず知らずの人と相部屋になる覚悟は必要です。
ただ長い時間同じ空間で過ごすことも旅の醍醐味の1つ、外国で見ず知らずの人とコミュニケーションをとることも思い出になるのではないでしょうか。
私も向かいの寝台に乗車していたフランスからやって来たという夫婦からお菓子をいただきました。
ハードスリーパー
ソフトスリーパーと同じ寝台形式の車両ではありますが、先ほどが二段寝台であったのに対しこちらは三段寝台です。またベッドの仕様もグレードはソフトスリーパーのそれとは大きくグレード面で劣るものであり、予算がソフトスリーパーに満たない方は利用すると良いでしょう。
ソフトシート
ここからは寝台ではなく、座席の設備となります。
ソフトシートは日本の特急列車のような座席設備ですが、シートの配置は車内中心に向かう集団見合い式の配置です。日本の列車のように座席ごとに方向転換をすることは不可能です。
もちろん夜間でも座席夜行として利用することは可能です。
ハードシート
最後のエコノミークラスとも呼ぶべき座席は、ハードシートです。
座席はまさかの木製、公園のベンチのようです。こちらの座席を一晩利用すれば、きっと忘れることのできない思い出になることでしょう。
絶景の地 ハイヴァン峠 Đèo Hải Vân
列車はいよいよダナンに近づいてきました。
フエ→ダナン間は、ベトナム一とも呼ばれる絶景ポイントがあります。
列車でここを通過する際、一度はしっかりと見ておきたいと思っていた場所です。
ハイヴァン峠が近づくと、車窓からも海が見えるようになります。
B寝台車両から望む日本海と言われても違和感はないでしょう。
まもなく列車は山越えの区間に入ります。
途中ハイヴァン駅を通過しました。日本であれば秘境駅として人気が出そうです。
そしてこの駅を通過するといよいよ!
目下に広がる青い海!
この区間では道路よりも線路が海に近い位置を走るため、列車は崖を縫うように走り抜けます。カーブも多く列車は速度を落としながら走行するため、その分じっくりとベトナム一の絶景を楽しむことが可能です。
峠の途中の車窓からは、まるでプライベートビーチのような箇所も見えました。
ダナン湾の向かいには、ダナンの街並みがようやく見えてきました。下車駅ももうすぐです。
これまで列車が越えてきた峠を振り返ります。これだけの山と海に挟まれた箇所を列車は走ってきたのですね。
車窓から大きな仏像のある、Thiền Viện Bồ Đềを横目に眺めると、まもなく下車駅のダナン駅です。
Ga Đà Nẵng
列車は定刻通りダナン駅に到着しました。
ハノイから時間、800kmの長旅でした。
次は、ダナン観光です。
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