九州への大旅行を終え、次はどこに行こうかなんて考えている時、ふと大学の帰りに金券ショップを覗くと、東武鉄道の株主優待券が売られているのに気づきました。
株主優待は、市場に上場している企業がその株を持っている株主に対し自社のサービス・製品を優待する制度で、株さえ買えば誰でもその恩恵を受けることができます。中でも鉄道会社では自社の路線の運賃割引、または区間を特定しない優待乗車証(乗車券)として発行されています。
もちろん東武鉄道は東証一部上場企業ですので、こうした株主優待制度として自社の路線が片道であればどこまでも乗車が可能な乗車券(東武鉄道においては「電車全線優待乗車証」の名称)を株主向けに発行しています。そしてその株主優待券の処分は各株主の自由であるため、街中いたる場所に店を構える金券ショップにて換金、それが一般に販売されているケースが散見されます。そのため金券ショップへ足を運べば、私のような資本家でもないただの学生でも、株主優待制度の恩恵を受けることが可能という訳です。
そういえば、こういった株主優待券を使ったことはないなあなんて思いながら、せっかくですのでよりお得な(乗車区間が長い)使い方をしようと思い立ち、日光に旅立つことを決めたのです。また、来年には浅草と日光を結ぶ快速列車が廃止されることとなり、乗っておきたい気持ちもありました。
今日は大学をサボり、気ままな一人旅です。
東武電車 浅草駅
時刻は平日の通勤帯、混雑に揉まれながら浅草駅に到着です。天気はあいにくの曇り模様でした。
立地とその狭さで有名な東武浅草駅ですが、駅ビルには浅草地区で唯一の百貨店、松屋が入居しています。
今回浅草から乗車するのは5番のりばより発車する、8時10分発の快速東武日光・会津田島行きです。
駅名標も東武スカイツリーラインの愛称設定に伴い、リニューアルされました。
駅ホームの先端は急なカーブのため2011年に立ち入り禁止の運用へ変更がなされました。この位置では列車はホームはあるのに扉は開きません。
快速列車の入線を待つ間、鬼怒川温泉行きであるスペーシアきぬが先に出発していきました。
その数分後
折り返しの快速が入線です。
5番のりばホームの先端への立ち入りは、列車の到着時のみ許されています。
それでは、列車に乗り込み、出発
浅草駅→東武日光駅
列車は定刻通り日光へ向かっています。
途中の下今市にて少々停車
列車は浅草からここまで6両で運転をしてきましたが、下今市で前より4両が新藤原・会津田島へ向かうため分離、日光へは後ろ2両が向かいます。
それにしても、浅草から福島県は会津まで料金不要の列車が複数の私鉄をまたいで運転されるなんて、すごい事です。
そして日光行きも発車、
終点東武日光に到着です。
駅前のバスターミナルからバスに乗り換え、日光といえばの神社を参拝します。
神橋
神社に参拝する前に、その手前のこれもまた有名な橋を見物します。
この赤い橋はその名前の通り、神が通る橋として親しまれています。ただ渡るには入場料がかかり、反対側へは通り抜けられない構造となっています。
日光東照宮
いよいよ東照宮の境内に到着です。
鳥居をくぐるとすぐに五重塔がお目見えです。
見ざる、言わざる、聞かざるで有名な三猿も発見。意外と小さいです。
本殿は残念ながら工事中でした。
東照宮で猿ともう1つの動物、眠猫を見ながら山を登り、
奥宮宝塔に到着です。ここが徳川家康の墓です。
東照宮はここまでにして、一度今回のテーマである紅葉を見るべく歩きながら少し移動して登山します。
途中の参道も赤く染まっていました。
外山
登るのは日光駅のある市街地中心部が一望できる外山(標高880.1m)です。
外山の山頂には毘沙門天が祀られており、登山道には鳥居もあります。
そして山頂からの景色がこちら
紅く染まる山々が一望できます。
ちょうど到着する東武電車も撮影
中禅寺湖方面を望みますが、雲が多く男体山は隠れてしまっていました。
日光二荒山神社
日光東照宮より存在感が薄いですが、こちらが日光の鎮守です。
ただ帰りの時間も迫っていましたので境内を少し散策するのみでした。
バスに乗り日光駅に戻ります。
東武日光駅→押上駅
今日は日帰りのため、行きと同じルートで東京まで戻ります。
まずは日光から下今市までは普通に乗車します。そして下今市から乗車するのは
朝浅草で見送ったスペーシアに念願の乗車です。
こにらに乗車して一路東京は北千住まで戻ります。
車内は豪華で、非常にゆったりとした設計、座席配置となっています。
途中北千住で急行に乗り換え、押上に到着です。
東京スカイツリー
最後に都心側の東武のシンボル、スカイツリーを眺めて終了です。
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