旅の始まりは、いつだって同じような気持ちになります。
これから見知らぬ土地に行くわくわく感、起こる出来事への期待感、そして新しい出会い(?)…
しかし、今回の旅に限っては少し違いました。
なぜなら、行き先はこれまで幾度も訪れ縁あった九州。目隠しをしても道を歩けます。たぶん。
そして何より憂鬱であったのが、九州福岡へ旅立つ飛行機が朝早いこと。Jetstar成田→福岡便のあまりの安さに惹かれ、なんと朝6時に成田を出発、福岡へはその2時間後の8時には着いてしまう便を予約してしましました。
朝早くから活動できることは良いと捉えられるでしょうが、問題は自宅から成田空港へ朝5時台に到着する手段がないことです。札束を積んでタクシーを飛ばせば可能でしょうが、それではわざわざ安い早朝の便を予約した意味がなくなってしまいます。
どうしようかと考えた結果、タイトルに行き着いた訳です。
東京駅→成田空港駅
東京都心から成田空港までのアクセス手段はいくつかありますが、今回は鉄道を利用することにしました。わざわざLCC早朝便を予約するくらいの貧乏性ですから、特急なんて甘えた列車は利用しません。帰宅時間で混み合う快速列車に揺られます。
列車名は「エアポート成田」と、日本語の文字さえ読める人間であれば誰でも行き先がわかりそうな列車に私も迷うことなく乗車します。
千葉の奥地成田を過ぎると、車内はこの通りガラガラ、貸切状態です。
列車は終点、成田空港駅に到着です。
時刻はすでに23時。ホームを歩く人もほぼいません。
しかし、今日の移動はここでは終わりません。
成田空港駅→空港第2ビル駅
現在地は成田空港駅、明朝6時のJetstarが出発するのは成田空港第3ターミナルです。最寄り駅は空港第2ビル駅です。隣の駅です。そのため京成で1駅だけ戻ります。
ちなみに終点まで乗車した理由は、夜遅くの列車の終着駅まで乗車するのがなんだかロマンがあるからです。
列車は時刻通り空港第2ビル駅に到着です。
今日の移動はここでおしまい、あとは明朝の飛行機まで夜を明かすのみです。
成田空港一泊
では肝心の夜を明かすのはどこになるのか。空港内のホテルでしょうか。
答えはNOです。
成田空港第2ターミナルには、「北ウェイティングエリア」なるものが用意されています。
詳しくはいろんな方が紹介されているので省略しますが、簡単に説明すると24時間利用可能な待合所です。空港の待合所ですから椅子や飲料自販機があり、当然ながら化粧室も完備です。また一部スペースには電源もあります。
…はい。空港内で雑魚寝です。
しかも建前上は宿泊を想定した造りにはなっていないので、寝るのはもちろん空港のあの椅子に横たわり、照明は当然ながら明るいままです。
以前乗車したこの列車とか、
こんなバスの方がまだ移動しているだけマシな気もします。
しかし、無料で一夜を過ごせるのですから、文句は言えません。
時刻はすでに0時を回り日付が変わりました。
あとは、5時間ほど経過するのを、浅い睡眠をとりながらひたすら待ちましょう。
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