2.海の見える神社と竜田駅

夜明け市場

まず駅を出てすぐ訪れたのは、復興飲食店街「夜明け市場」です。
ここは東日本大震災の影響により営業ができなくなった飲食店オーナーなどをはじめ、いわきの復興を願う人々が集い完成した場所です。

昼間という時間もあり、そこまで賑わっている様子ではありませんでしたが、また訪れたときにはここでいわきならではの食事を味わってみたいものです。

いわき駅→四ツ倉駅

2駅だけ列車に乗車、海を見に行きます。

四ツ倉駅に到着です。雰囲気のある木造駅舎です。
ここからまず道の駅よつくら港の方向へ歩き、国道6号沿いに海を眺めます。

四ツ倉→徒歩

一部区間では2016年現在も工事がされているようです。護岸工事の可能性もありますが、アスファルトの途切れた道もあるので新たに街が作られているのでしょうか。

滝ノ御前稲荷大明神

少し歩くと、滝ノ御前稲荷大明神と名前のある神社にたどり着きました。
こちらも震災後に再建されたのでしょうか。背後は波風に常にさらされており、気づいたらいつ浸食されてもおかしくなさそうです。

蟹洗の磯と呼ばれる地点から太平洋と水平線を眺めます。

江之網の磯

江之網の磯です。地層がよく見えます。

トンネルを抜けると

弁天島

弁天島の入り口付近に到着です。
せっかくなので橋を渡り鳥居までたどり着いてみたかったですが、橋の入り口にロープが張られ近づくことは叶いませんでした。

久之浜・波立海水浴場です。まだ春であり海水浴を楽しむ人は1人もいません。

弁天島の向かい、内陸側に位置する波立寺です。その入口には大きな仁王像が立ちはだかります。

赤い本堂が青い空によく映えます。

波立海岸展望台

波立海岸展望台から海を眺めます。海岸は復興工事の真っ最中なのか、フェンスが張られています。

少し海岸側へ近づくと、堤防の建設工事の最中でした。

観光客目線では、陸からそのまま砂浜に出られた方が風景的にも美しく、また便利なのかもしれませんが、このように堤防があることにより現地で暮らす人々にとっては堤防があると安心なのかもしれません。

四ツ倉から1駅歩き、無事久ノ浜に到着です。

久ノ浜駅→竜田駅

下り列車がやって来ました。

車窓からも、このように一部真新しい堤防がいくつも見えます。

常磐線の現在の終点、竜田に到着です。

竜田駅

線路は本来であればこの先、仙台へ続いていますが2016年3月現在は途切れています。
2011年3月以降、5年にわたり列車が通らない線路は手が入っておらず、草が生え放題の形相です。

前に訪れた仙石線の高城町駅も同様に、震災の影響で途中駅止まりでした。

3.二つのルートで行く松島観光
ゲストハウスで一夜を過ごし、朝から仙石線に乗車して松島方面へ進みます。苦竹駅→高城町駅列車は高城町に到着です。仙石線はその名前の通り、この先石巻まで路線は延びています。しかし先の震災の影響で、現在もなおこの先は不通区間となっております。駅名標もこのように簡易的に補修されているだけであり、早く次の駅の案内が再開してほしいものです。線路はこの先まで続いていますが、そこへ向かう列車はありません。列車で1駅乗り折り返し、松島海岸駅松島観光の起点である松島海岸駅に到着です。駅舎も趣のある装いです。この駅は東北の駅百選のうちの1つです。松島海岸 旅の始まりにはふさわしい駅です。日本三景 松島海岸沿いは公園として整備され、観光のルートには最適です。駅から少し歩くと、松島の島々がお出迎えです。島巡りの観光船が発着する桟橋もすぐ近くです。このフェリーに乗ると1時間程度で松島の島々を眺めることができ、陸からは望めない景色も楽しめます。ただ今回は時間の関係上乗ることはしません。こちらは観瀾亭で、お茶屋です。外から建物を眺めるだけでも雰囲気を感じられ満足です。隣には波の浸食で変形した岩も。自然の力とはなんと強...[続く]

竜田駅も本来であれば広々と通過線を備えた駅ではありますが、現在は1線利用のみで、駅舎から線路上の橋渡しがなされています。

線路の奥に咲いている桜もどこか悲しげです。

駅舎はいつもの通りのローカル駅というような日常が流れています。

ただ、駅の前には現在も放射線量を観測する機器が設置され、常に監視下に置かれています。

竜田駅→上野駅

乗ってきた列車で折り返し、自宅に帰ることにします。

いわきからは、元「歌う電車」ことE501系に乗車します。

帰りの列車内では睡眠にいそしみ、震災から丸5年が経過した常磐線を巡る日帰り旅は終了です。

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