2.万葉線で巡る高岡の街

座席夜行ムーンライトながら号で小田原から大垣まで乗車、大垣から普通列車を乗り継ぎ武生、越前武生からは福井鉄道に乗車し福井駅までやって来ました。

福井駅→金沢駅

福井駅からJR北陸本線へ復帰、引き続き北陸の旅を再開します。
今回は18きっぷでの旅のため、金沢へは普通列車に乗車します。
ここ福井から金沢までの間はしばらくは引き続きJRによる運営がなされる予定ですが、北陸新幹線が金沢以南の開業となった時にはどうなるでしょうか。

沿線はこのように田園風景が広がります。

列車は終点の金沢へ到着しました。

金沢駅 おもてなしドーム

日本で最も美しい駅、そのうちの一つに東京駅や京都駅が挙げられますが、ここ金沢駅も負けてはいません。

念願のおもてなしドーム写真撮影が叶いました。金沢の玄関口にはふさわしい門です。

このように噴水でも私の金沢訪問を歓迎してくれています。

ちょうど時間が12:34でした。

今回の旅では金沢を中心的に観光することはせず、これまでの道のりをまた進み、富山へ向かいます。

金沢駅→高岡駅

金沢からはまた普通列車に乗車です。
富山行きの列車に乗り込みましたが、下車するのは終点の富山ではなく、その1つ前の大きな街、高岡です。

高岡駅駅→越ノ潟駅 万葉線

ここ高岡から分岐する路面電車の万葉線に乗車です。一般的に鉄道会社の社名としては「XX鉄道」「XX電鉄」と呼ばれるケースが多いですが、この万葉線は「万葉線株式会社」という特徴的な社名です。
この万葉線は近年高岡駅方向に路線を若干延ばし、JRの駅から路面電車ホームまでの距離・時間短縮を図っています。この流れはJR主要駅の高架化等と同時に行われるケースが多いようで、例えばお隣の富山駅でも同様の工事が行われています。

それでは、上から写真を撮ったところでホームに降ります。

電車に乗り込みました。乗り場はこのように半分屋内のような場所にあります。明るい先に線路は延びています。
まもなく発車です。

この写真で写した場所に、かつての万葉線の起点「高岡駅前駅」がありました。私は以前この旧高岡駅前からも今回と同様に万葉線に乗車したこともあります。

この万葉線の走る高岡市は、県内の中心地ほどの規模の大きな街ではありません。しかし、路線は高岡市内中心部で完結するのではなく、郊外へ路線を延ばすよく見られる鉄道路線の性格も兼ね備えています。途中まで平行するJR氷見線の本数も多くはないため、万葉線の担う役割は大きいものと思われます。

列車は最初は市街地の大通りをゆっくりと進みます。車の数も少なくなるとともに列車もだんだんとスピードを上げていきます。

途中で先ほどのJR氷見線の上を路面電車が跨ぐという珍しい車窓も見られます。

そしてまた途中、川を渡ります。LRT型車両は床のすぐ上まで窓があり、橋の上から下を覗くと多少の怖さを覚えます。

終点に近づくと、乗客も我々だけになりました。
車内はこのようにクロスシートで、車窓を楽しむ私たちにはありがたいことです。

飽きないまま、終点の越ノ潟に到着しました。

富山県営連絡船

万葉線の終点越ノ潟駅の目の前、線路はこの先にはありませんが、その代わりに船が発着しています。
しかもなんと運賃は無料で対岸に渡ることができます。
列車を下車し、駅やその周辺の写真をゆっくりと撮影しようとすると、係の方にもう出発しますよ、と急かされ船に急ぎます。運賃が無料のためきっぷ売り場も改札もなく、待合室を過ぎるとすぐに乗船口です。

船からの景色を楽しみます。実はこの船、平行してこのように新湊大橋が架けられています。大型の船も港に発着できるように、中間部はかなり海面からは高さがとられています。
そもそもこの航路と橋は、富山新港の河口両岸を結びます。昔は鉄道や道路で結ばれていたようですが、港を整備するその際に不便となる地元の足として運航が開始されたのがこの連絡船です。新湊大橋が開通したのは2012年とのことでしたが、この橋を徒歩や自転車で渡るのは大変な苦労を伴います。そのため現在も通勤・通学の足として残されています。ただ今回利用した便の乗客は私たちだけ…

乗ること5分、対岸の堀岡発着場に到着です。
するとこの堀岡の係の方も慣れたように、いかにも観光客といった我々の姿を見るなりすぐに折り返すのだと察し、そのまま乗っていてもよいと声をかけてくださいました。

数分で船は越ノ潟に折り返します。短い船旅でした。

越ノ潟駅→米島口駅

下船した直後はまだ電車は到着していませんでした。
ここ越ノ潟での万葉線の折り返しは数分しかありません。

少しホームを観察していると、現在は使われていない線路がありました。昔はもっと列車の本数があったのでしょうか。

次に乗る車両は、高岡駅から乗車してきた低床車両とは異なり、昭和風情を感じさせる青い車両でした。

車内もこのように昔ながらの路面電車といったイメージにぴったりです。しかもなんと非冷房…
いくら北陸とはいえ、夏が暑いのには変わりありません。唯一の冷却手段は窓から入り込む風だけです。
この車両でこれまで辿ってきた路線をそのまま折り返しますが、途中駅で下車しながら戻ります。

まず降り立ったのはこちら、米島口駅です。

万葉線車庫見学

ここ米島口駅には万葉線の本社が併設され、また車庫もあります。
近くにいた社員の方には声をかけましたが、中は自由に見学して写真を撮ってよいとのこと。

ピットの中にはドラえもんの車両が!残念ながら今日は動かないとのことでした。

米島口駅→坂下町駅

次にやってきた賑やかなネコの車両に乗車、次の寄り道駅まで乗車です。

高岡大佛

坂下町で下車、7月の七夕で賑やかに装飾された道を歩くこと数分、

高岡大佛にやってきました。
なんと中にも入れます。撮影は禁止でしたが、宗教観を味わえる神聖な場所であることは伝わりました。

坂下町駅→高岡駅駅

高岡大佛から高岡駅まで歩いてもよかったのですが、今回買ったのは万葉線の1日乗車券です。せっかくなので短い区間も乗車して元を取ります。

最後に乗車するのはピンクの車両。

終点の高岡に到着です。

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