大阪モノレールにて蛍池に到着、ここからは阪急電車に乗り換えです。
蛍池駅→石橋駅
マルーンの疾風、関西私鉄のクイーンでおなじみの阪急電車です。
車両接近のメロディは列車を降りてもなお耳に残る仕様となっております。
まず1駅隣の石橋駅で下車します。
ここではホームに降り立ったその瞬間から面白いものが目に入ります。
この駅からは箕面線が分岐しています。そしてこのホームの端っこに行ってみると…
このように、ホームが三角形をしている特徴的な駅です。
左に停車している列車は宝塚線の梅田行き、右の線路は宝塚線と箕面線を直通する列車が停車するホームです。
ホームをつなぐ通路を歩いていると、このように昼間時間帯は使われないホームには立ち入れないようになっています。朝の時間帯に訪れ、石橋駅の本領発揮を目の当たりにしてみたいものです。
石橋駅→宝塚駅
各駅に停まる急行に乗り、宝塚に到着です。
ここ宝塚はその名前に同じ劇団で有名な街で、本拠地の劇場もあります。
またその劇団は阪急電車の社員であることも有名な話です。
駅の外に出てみると…
まるでヨーロッパのターミナル駅を思わせるような素晴らしいデザインの駅舎です。
劇団といい、車両といい、まさにここ宝塚阪急の街ともいえます。
ちなみにJRの駅舎は
阪急の駅に色調が合わせてあります。
条例などで景観の規制があるのでしょうか?
そしてここ宝塚では観劇…ではなく、今津線に乗り換えです。
この阪急今津線は小説・映画「阪急電車」の舞台となった路線で、私もここを訪れる前に映画館に足を運びました。物語は誰にでもありそうな、同じ列車に乗り合わせた人々の日常の1コマを切り取った短編小説ですが、ここに来ることで私もその物語の1主人公です。
中に乗り込み、発車の合図を待ちます。
座席が埋まりつつあった頃、列車は宝塚を発車です。
車窓から外を眺めてみると…
宝塚南口駅「生」
武庫川の中州に突如現れ、映画にも登場する「生」の石積みです。
最寄りの宝塚南口で下車、近くから改めて眺めてみましょう。
岸から改めて見てみると…
思ったより段差が目立ちませんでした。
この「生」はそもそも何なのでしょうか。
これは阪神・淡路大震災の犠牲者を追悼するために作られた一種の現代アートだそうです。震災とは年月が経つと同時に人々の記憶から薄れ風化していくものですが、こうして震災を知らない世代にも命の大切さ、防災についてのメッセージを伝えていくことができるでしょう。
ちなみにこの文字は中州にあるため、増水の度に流されているようですが、その度に人々の手によって再度生まれているようです。まさに「生」の文字そのものの意味を伝えるのに、これ以上の手段はないでしょう。
再び駅に戻り、今津線の旅を続けます。
小林駅「ツバメの巣」
ホームに降り立つと、早速映画のロケ地となったホームと階段が目に入りました。
そして小林駅といえばこれ、
ツバメの巣です。
駅自体はどこにでもありそうな、一住宅地にある駅です。
物語に登場するスーパーも。
小林駅→三宮駅
阪急電車の旅は続きます。
ここからは写真もあまり撮らず、下車もせず先を急ぎます。
途中、西宮北口駅で神戸線に乗り換えです。
今津線はその名の通り、さらに南の今津まで続いていますが、現在の駅構造に改築される時をきっかけにこの駅で分割されてしまいました。
その昔は線路同士が直角に平面交差するダイヤモンドクロスと呼ばれる構造になっていたようで、これは全国的にも珍しいものです。
神戸線の特急は速く、快調に線路を走り抜け…
神戸三宮に到着です。
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